ダン シモンズ Dan Simmons 酒井 昭伸
早川書房 (2006/07)
売り上げランキング: 58019
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おすすめ度の平均: 



りょーち的おすすめ度:

こんにちは、ピグモン勝田です(嘘です)。
ダン・シモンズ買っちゃいましたよ。「イリアム」。
先ずはじめに一言・・・
長い!
重厚長大なのは分かるが、ただ、ひたすら長い。2段組で750ページだよ!
長過ぎ。
ダン・シモンズは以前、ハイペリオンシリーズを読んだことがある。
「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」と、これまた4部作で「長い!」と思い、「今後、ダン・シモンズを読むのは相当気合を入れなければ・・・」との教訓がりょーちの中にあったのだ。
購入した時点で薄々「あー、こりゃ読むのに苦労するな」と思ったが前半部分はやはりかなり苦労した。ってのは読んでみると分かると思うが、この世界観を把握するまでにそうとう時間がかかるっす。
後書きに記載されていたので抜粋すると、
A. イリアム(紀元前12世紀頃)
トロイア戦争における、人間の軍勢と神々入り乱れての合戦譚
B. 地球(いまから数千年後)
未来の地球で飼い殺しにされている旧人類の、真理探究の物語
C.火星(いまから数千年後)
火星の量子攪乱を調査しにきた、木星系半生物機械の冒険物語
(イリアム後書きより)
この3つの物語がストーリーの前半部分では夫々別々に進行していく。
オリュンポスの神の力で20世紀からやってきた歴史学者のホッケンベリー。
未来の地球で生活する古典的人類のハーマン達(ポスト・ヒューマンと呼ばれている)
火星探索にやってきた、半生物機械モラヴェックのマーンムート、オルフ達。
そして、ゼウスをはじめとする、オリュンポスの神々達。
イリアムというのは日本人には耳慣れないことばだが、ホメロスのイリアスのことである。って言っても、「ホメロスもイリアスもなんのことでしょう?」的なところから読み始めてしまった。ハイペリオンシリーズを読んでいるときもキーツのことなど知らずに読み始めたし「何とかなるかな?」と思っていたが、かなり苦戦した。
実際のところ、読み終わったが実はなんだかよくわからないうちに終わったという実感がある。
えーっと、ディーマンたちは結構未来の人間でポストヒューマンって呼ばれて、100年しか生きることができなくて、20年毎に「蘇生院」なるところでメンテナンスをして、第5の20代が終わると、いなくなる?
ホッケンベリーは神々の元でトロイアの戦争を記録するんだけど、ホッケンベリーは元々20世紀後半に生まれて、それが何故か紀元前12世紀頃につれてこられて、しかもアテナを暗殺するように依頼されて、ハデスの兜とかメダリオンとかを使ってQTしまくって工作員さながらに暗躍している?
マーンムートとオルフはコロス三世たちと一緒に火星の探索に出かけたが事故で残ったマーンムートとオルフはLGMという緑の小人に助けられ、火星のイリアム平原を目指す?
ん、サヴィは結局なんだったのだ?
あと、プロスペローってのは悪い奴だっけ?
ん、違うよ、それはキャリバンだよね? っと、キャリバンってハイペリオンのシュライクみたいな奴だよね?
「あれ? あれ?」
ってな感じで気がつくとページが終わっていた感じ。
うーむ、何か読んでいるうちは世界に浸れるっぽいのだが、全体のストーリーと3つの物語の関係性がいまひとつわからないまま終わってしまったって感じ。
後書きを読んでみても、うーむ。よくわからんかった。
なお、後書きに紹介されているイリアム(とオリュンポス)のまとめサイトがあるとのことなので、ちょいと見てみた。
英語だった・・・orz
多くの人々の感想文などをGoogleで検索してみたが、深く突っ込んで記載しているサイトはあまりなかった。
次回作のオリュンポスも既に出ているよーであるが、買わないかもしれないな・・・
■他の方々のご意見(やっぱ長い!とのお言葉が多い?)