宮本 輝
文芸春秋 (1985/11)
売り上げランキング: 43,170
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おすすめ度の平均: 

20年経っても忘れられない本
本好きになったトリガー
永遠の青春小説りょーち的おすすめ度:

こんにちは。ボンカレーでおなじみの松山容子です(嘘です)。
何故いまさら「青が散る」なのか。それは読む本がなくなったからである(節約じゃ)。
しかし宮本輝という作家は素晴らしいな。定期的に読むべきだと思ったりするのだが他の作家の方々にも目移りしてしまう。困ったばい。
本書「青が散る」はりょーちの読んだ青春小説の中でナンバーワンではなかろうかと思われる。関西の新設大学に通うこととなった椎名燎平の4年間の青春がこの本に詰め込まれている。青春って書くとちょっと気恥ずかしいものを感じるが本書に関しては「青春」という言葉がぴったりである。
あとがきで宮本輝さんは、こんな風に語っています。
私は昭和四十一年から四十五年まで大学生活をおくりました。勉学とはいっさい無縁の四年間でした。テニス部に入部して朝から晩までラケットを振っていました。
宮本輝さん自身、関西の大学で燎平と同じような学生生活をすごしていたと知り、登場人物各自にとてもリアリティがあることに納得させられます。
学生生活には友人や恋愛がツキモノで、燎平も4年間の中で主にテニスを通じて様々な友人と出会います。大学入学手続きの時に知り合った佐野夏子に一目ぼれした燎平は夏子との恋愛と入学後に知り合った金子と一緒に作ったテニス部という大きな二本の柱が大学生活の全てだった。そういう話しなのだ。
本書のよさは一言では語りつくせない。(いや、ホントに・・・)
金子は大きな心で押しの一手だった。
木田は来年こそ司法試験に合格するべくひたすら勉強する。
端山は事業に失敗したが再起を誓う。
祐子は旦那の浮気にも負けずいい妻になる。
安斎は「こわい」と一言残してこの世を去っていった。
貝谷はゆかりとくっついた。
ガリバーはひたすら歌った。
ポンクは燎平と壮絶な試合を繰り広げ、そして去っていった。
登場人物ひとり一人に夫々の青春とよべるものがあり、そしてみんな大人になっていく。モラトリアム期間とも呼べる大学生活をどのようにおくるのか。自分の大学生活を思い出しながらこの本を読んでみるとかなり面白く、感動させられる。
本書を読むと何時も、燎平と祐子の再会のシーンでの祐子の言葉に涙腺が急激にゆるくなってくる。祐子の言葉の
「燎平からの手紙の最後の部分、私、一字も間違えずに暗唱できる。---金子にはイギリス製の財布を、貝谷にはスウェーデン製の釣り竿とリールを、僕には夏子の写真を、形見分けに残していきました---。私、あんなに哀しい手紙を貰ったの、生まれて初めて」
この一文、ここまで本書を読んだ人にしかわからないとても重い一言なのです。切ないです。ホントに感動っす。
他にも登場人物の数々の素晴らしい会話で埋め尽くされたこの一冊。必読でしょう。
なお、りょーちの中では本書の登場人物は ドラマ「青が散る」 のキャラクターとオーバーラップしているので、燎平は石黒賢であり、夏子は二谷友里恵であり、祐子は川上麻衣子であり、安斉克巳が清水善三(欽ちゃんバンドのメンバーだった)と置き換えて読んでいた。そのほかのキャラクターは実はあまり覚えていなかった(キャプテンの金子が佐藤浩市だったのかー)。
石黒賢の燎平役が非常にインパクトが強くて石黒賢を見ると「椎名燎平と石黒賢のどっちが芸名だっけ?」と迷うことも多かった。
りょーちの中でもう一度見てみたいドラマの1位に君臨している。
主題歌は松田聖子「蒼いフォトグラフ」で何かの曲のB面だったと思う。B面なのに主題歌なんてすごいと思ったりしたものだった。
そしてかなり嬉しいのがいろんなサイトで本書「青が散る」が取り上げられていてみなさんの青春の1ページに刻み込まれているという事実です。何年経ってもよい本はよいのです。きっと、数年後も同じようにりょーちを間違いなく感動させてくれる一冊であろう。(ドラマ再放送しないかなー)






ふと思い出して検索してたら見つけました。
私も高校のときに読んで、感動した一人です。ドラマがあったは・・・知らなかったな〜 あの裕子の言葉はぐっと来ますね。
実家にまだあると思うので、探してまた読んでみます。
コメントいただきましてありがとうございます。
本書、かなり満足度が高く、これまでに、何度も再読しています。
ドラマも結構クオリティが高くて楽しめましたよ。再放送を期待していますが、なかなか実現しなさそうです。
また近いうちに再読すると思います(^^;
ではでは。
「青が散る」大好きです。
読んだのは10年ちかい前、大学卒業した年の次かその次の年で、わたし「『王道をゆく』ってこういうことなのか」って、一人勝手に納得した覚えがあります。
テレビ放送って、もう、20年くらい前ですよね。わたしも、再放送望んでます。
ン!?、よく見れば3年近い前の日付…、
何か今さらな感じですが、この書評を読んだのが今なので、今の感想です。
女の赤裸々な部分が上手に隠されてて、ありがたいような、申し訳ないような気持ちにも、なったりするわたしですが、とにかく、大好きな一冊(上下で2冊?)です。
「王道をゆく」の件、結構私も好きです。自分はどっちかといえば、王道でも覇道でもなく、あぜ道的な人生ですが(^^;
これだけ昔のドラマだと、再放送は結構難しいのかなと感じてますが、CSとかで密かに再放送されたりするのかもしれませんね。
そろそろ再読したいかも。近いうちに多分読んじゃうと思います。
ではでは。