2004年10月26日

居作昌果:「8時だョ!全員集合伝説」 このエントリーをはてなブックマークに追加

8時だョ!全員集合伝説 (双葉文庫)
居作 昌果
双葉社
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りょーち的おすすめ度:

ちょっと違う方面のものを読んでみようと思い、近所の本屋に行った際に平積みしてあった本を一冊拝借(あ、買いましたよ)してみたのがこの本である。でも、本書は2001年の発行なんだけど何故に平積みされていたのか?(書店の担当者がドリフ好き?)
興味深く読めた。が、言ってみれば古きよき時代のおじさんの自慢話だった。

ドリフだよ。ザ・ドリフターズである。往年のメンバーについていろいろ書いてあるな。当初は、いかりや長介、仲本工事、高木ブー、加藤茶、荒井注のメンバーだったが、荒井注が脱退後、志村けんが参加した。
今は、いかりや長介さん、荒井注さんが他界され昭和を盛り上げたメンバーは次々といなくなっており寂しい限りである。

8時だョ!全員集合は最高視聴率50%近く取っていた今の時代から考えると信じられない番組だった。(当時もお化け番組といわれていた。)
本書は「8時だョ!全員集合」のプロデューサーの居作(いづくり)さんが書かれた本である。メディア論として読むと「ちょっと違うんじゃないの?」と思うが、昭和テレビ史として読めばそれなりに面白い。

当時のドリフターズはりょーちもよく見ていた。低俗番組などと思ったこともなく、「土曜日の8時はドリフ」と決まっていた。今はそういった番組って気がつくとあまりないような気がする。これは現在は価値観が多様化し生活者はテレビ以外の娯楽も数多選び放題という背景がある。ただ、当時はドリフしかなかった。

コント55号に対抗すべくドリフターズを抜擢する話しや無理やり渡辺プロからクレージーキャッツを売り込めとの圧力に屈しなかった(ちょっと屈したが)とかかなり美化して書かれている。思い出はいつも美しい?
この作者、実は競馬のノミ行為で仲本工事、志村けんとともに捕まっている。このあたりも本書では触れているのだが、どうも自己正当化・自己保身が顕著に出ておりあまりいい印象を受けない。

ただ、冒頭に述べたように、昭和テレビ史として読むには多少はよいのかもしれない。キャンディーズ誕生秘話や世界の三船敏郎などの豪華ゲスト出演秘話など「7へぇー」くらいはある。

コントを考えるのも番組制作会社やライターや放送作家が考えるのではなく、純粋なテレビ局のスタッフとドリフターズたちで考えていたらしい。しかも土曜日の放送前の2日間はすべてリハーサルとしてドリフのスケジュールを押えていたようである。ドリフもこの番組に賭けていたようだ。作り手の真摯な態度は垣間見える。さらに生放送ならではの緊張感とハプニングについてはドキュメントとしては興味深い。8時丁度にホールが停電になりそのまま放送しちゃったりとか、火事なりかけ事件とかエピソードはいいんだけどなー。

一番気に入らなかったのは巻末部分で作者は昨今のテレビ番組について述べているが、どうもこれは余計な気がした。これはホントに「蛇足」だなーと思った。
あとがきも「時間ですよ」のプロデューサーの久世光彦といういかにもどうだまいったか的な人に書いてもらっている。


でもドリフターズは永遠です。(全員集合は16年間で放送回数803回、最高視聴率50.5%ってやっぱすごいな)

「お風呂入れよー」「歯、みがけよー」「また来週ー」


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