2004年10月12日

東野圭吾:「嘘をもうひとつだけ」 このエントリーをはてなブックマークに追加

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 4808


りょーち的おすすめ度:

本書は表題の「嘘をもうひとつだけ」と他4編の短編小説です。
何故本書を購入したかというと、通勤途中に本が切れた(泣)ので駅の本屋でお手軽そうなのをちょっと・・・って感じで購入しちゃいました。(東野圭吾さんごめんなさい)

本書は「嘘をもうひとつだけ」「冷たい灼熱」「第二の希望」「狂った計算」「友の助言」の5本が収録されています。この短編集に登場する「加賀恭一郎」っていう刑事は東野圭吾さんの他の作品でも登場するようです。(この刑事、結構すごいっす・・・)

本書のタイトルにもなっているのですが、この5本には「嘘」がキーワードになってますね。
短編ということで、話しに深みはそんなにないのかなと思いきや、そこは東野ワールド。結構考えられています。頭いいっすね。ホント。
東野圭吾さんって確か理系出身の作家さんだったと思ったのですが(府立大の電気科っぽかった。違う?)理系の方の書く小説も昔よりかなり増えて読者としては小説選択の幅が広がり嬉しい限りです。理系っぽさが出ている小説っていえば、森博嗣さんや瀬名秀明さんなどが思い浮かぶのかな? 東野さんも理系を前面に押し出してはいない(気がする)のですが、小説読んでいて「理系っぽい考え」と思うこともたまにあります。

で、本書ですが、冒頭お話ししたように、この「加賀恭一郎」の綿密な推理に唸ること請け合いっす。ま、嘘はばれるのですが、ばれるプロセスがよく書かれています。
嘘をつくときには加賀さんのいないところで・・・
ちなみに、本書の5つの短編はすべて加賀刑事が登場しますが、それぞれリンクはしてないっす。

さらっと読めてちょっと頭の皺が増えた気になる一冊かな。
また、日常的なシチュエーションでいかにもありそうな感じなのですが、実際は「ありえないっす」って感じの5本ですね。(またそれがいいのですが)

りょーちのおすすめは「狂った計算」かなー。いえ、どれもおすすめですね。
短編ってどれだけ無駄なものを省きプロットのみを活かすかってことなのかと思ってましたけど、きちんとした「小説」として世の中に出るにはそれなりの作者の力は必要ですよね。その力があるので、東野さんはよい作家なのかなーと小学生の感想文っぽいことを思いました。

あと、この小説は「犯人あて」の小説ではないっす。犯人を追い詰めるプロセスのみに着目した小説なのかなーと思います。こういうのもたまにはいいっすね。


東野圭吾さん作品一覧

posted by りょーち | Comment(8) | TrackBack(5) | 読書感想文
この記事へのコメント
こんばんは!pikakoです。お久しぶりです。
東野圭吾氏の作品のなかで、加賀物(私そう呼んでます)は是非シリーズ化してほしいです。
雪月花がトリックの主題になる、加賀さんが大学生時代の作品など、文化の奥が深くて面白いですよね。
あとは、しのぶセンセシリーズなど。
キャラクターが完成されていて次回作が出ないのが残念なんです。
また東野氏に帰ろうかな。
Posted by pikako at 2004年10月14日 00:24
こんにちは。とむです。
東野さんおもしろいですよね。
私の大好きな作家の一人です。
中でも、私も加賀刑事シリーズが大好きで。
この前、ちょっと東野さんのシリーズものは何があるかなぁなんてまとめてみたりもしました(笑)

そうそう。ほんとに理系な面が見え隠れしますよね。
湯川シリーズなど、まさにそう。
知識のない私には、トリックを想像することもできません(笑)
Posted by とむ at 2004年10月14日 12:50
pikakoさんこんにちは。りょーちです。
>キャラクターが完成されていて次回作が出ないのが残念なんです。
ふむふむ。
りょーちはこの小説に登場する加賀さんをいたく気にいりました。いつの間にか東野圭吾さんも日本を代表する推理小説作家としての地位を築きましたねー。文体はあくまでライトなんだけど深い小説を執筆される東野さんに今後も期待です!
ではでは。
Posted by りょーち at 2004年10月14日 15:30
とむさんこんにちは。りょーちです。
とむさんのページを拝見するとかなりの東野圭吾フリークですねー(^^; 勉強させていただきます。

>ちょっと東野さんのシリーズものは何があるかなぁなんてまとめてみたりもしました
あ、こちらのページですよね?
http://tom-log.seesaa.net/article/761999.html
拝見いたしました。
まだ、読んでいないものが結構あるので、りょーちも参考にさせていただきます。
>知識のない私には、トリックを想像することもできません(笑)
私もその一人です(^^;
また、ちょくちょくとむさんのページを拝見させていただきまーす。
ではでは。
Posted by りょーち at 2004年10月14日 15:35
こんにちは。
フリークというほどではないんですけど、気が付いたら結構読んでました(笑)
2、3冊読んでおもしろいと、この作者はおもしろいって思って、ついつい作者買いとかしませんか?
私はしちゃうんですよね〜。
Posted by とむ at 2004年10月18日 18:42
>2、3冊読んでおもしろいと、この作者はおもしろいって思って、ついつい作者買いとかしませんか?
激しく同意です。作者買いとかしちゃいます。
それでハマった小説家の方々は結構います。ファーストインプレッションって結構大事ですよね。
逆に、はじめに読んだ本が「うーむ、ちょっと・・・」って思って敬遠しちゃうと、しばらくして、別の人々が「この作者面白いっす」と推薦していて、「あ、りょーちは、何故こないだの一冊でこの作者を毛嫌いしちゃったのか。バカバカ、りょーち」という感じになっちゃいます(^^;
でも、このあたりの見極めも小説を読むにあたっての醍醐味かなーと思います。
今後もいろいろ参考にさせていただきまーす。
Posted by りょーち at 2004年10月18日 20:19
こんにちは?とむです。
TBありがとうございます。
確かに最初に読んだ1冊って大事ですよね。
だから、読んだことない作家さんだけど、ちょっと手を出してみようかなぁなんて思ったときには、評判がよいやつをとりあえず選んじゃったりします。
ではでは。またおじゃましますね♪
Posted by とむ at 2004年11月05日 09:07
とむさんこんにちは。りょーちです。

>読んだことない作家さんだけど、ちょっと手を
>出してみようかなぁなんて思ったときには、
>評判がよいやつをとりあえず選んじゃったりします。

そーですよねー。
で、りょーちの場合には「これはイイ」と思ったらその作家の方が一番初めに手がけた本から買ってしまいます。そして狭い我が家に本が溜まっていきます(^^;

ではでは。
Posted by りょーち at 2004年11月05日 11:46
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