2007年10月12日

東野圭吾:「探偵ガリレオ」 このエントリーをはてなブックマークに追加

探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 (2002/02)
売り上げランキング: 36

りょーち的おすすめ度:お薦め度

こんにちは、あめくみちこです(嘘です)。

東野圭吾の「探偵ガリレオ」がフジテレビ系でドラマ化するとのことなので、読んでみた。
かなり前に出版されている本だが、今この時代にドラマ化されるってのは興味深いねぇ。

本書は、帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学が様々な不思議な事件を科学的裏づけの元推理していくお話し。読んでいて、森博嗣の「犀川創平&西之園萌絵」シリーズの犀川創平とかなりオーバーラップするところがあった。フジテレビのドラマでは湯川学役はなんと福山雅治さんが演じることになっているのであるが、東野圭吾の思う湯川学のイメージは佐野史郎さんのよーである(本書の後書きもその関係で佐野史郎さんが書かれている)
福山雅治さんにはもうしわけないが、佐野史郎さんの方が役柄にあっていると思う。なぜなら、信じられないくらい頭の良い湯川学を信じられないくらいかっこいい福山雅治さんが演じたりすると、世の中の男性諸君はかなり落ち込みが激しいと思うのである(うーむ)。
りょーちとしては、草薙俊平役が北村一輝ってのが結構楽しみだな。

「探偵ガリレオ」は「燃える(もえる)」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」という5つの短編小説である。

何れも通常では考えられない殺害方法や、不可能と思える殺人事件を湯川がその明晰な頭脳を駆使して解決するものである。ドラマ化されてしまうので、ここでその事件ひとつひとつを解説していくとドラマへの興味が薄れてしまうかもしれないので、内容は深くは書かないことにしてみるが、最も興味深かった章は「爆ぜる(はぜる)」かな。

で、読んでいて、本書で探偵役の湯川学は他の推理小説に登場する多くの探偵と幾つか類似点があるような気がしたので勝手にまとめてみる。
  • 刑事の草薙俊平は学生時代湯川と同じ大学でバドミントン部に所属しており、難事件があると、湯川を訪ねてくるのである(このあたりは定番化されているようだ)。まあ構図としては、シャーロックホームズが湯川であるならば、草薙はワトソン役といったところであろう。
  • 湯川の推理の展開は翔んでる警視の岩崎白昼夢のように初めの段階である程度真実に近い仮説を割り出していることであり、その裏づけを草薙俊平(ときには、湯川本人)が足を使い事件を解決していく。
  • 先に述べたが、大学教授という部分では森博嗣の「犀川創平&西之園萌絵」シリーズがそのまま当てはまる。
  • 全体的な雰囲気からすると、貫井徳郎の「被害者は誰?」シリーズに登場する、吉祥院慶彦がぴったりかもしれない(ってまあ「探偵ガリレオ」の方が先に出版されているのだが)。

上記の探偵たちは、何れも理論派(探偵なんだからあたりまえ?)であるが、湯川学というキャラクターはその頭脳の明晰さだけでなく、お茶目な部分もあり、どこかに本当にいそうなリアリティがある。ドラマではこのリアリティの部分がどのくらい表現されるか楽しみっす。
「探偵ガリレオ」はシリーズ化しているっぽいので、折を見て続きを読んでみたいっす。

posted by りょーち | Comment(0) | TrackBack(3) | 読書感想文
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