りょーち的おすすめ度:

ただ、ひたすら疲れた。りょーちが頭が悪いのがいけないのかもしれないが、今ひとつのめり込めなかった。667ページ、集中力が持たんかった・・・。山口雅也さん、ごめんね。
ただ評価すべき点はある。ミステリー小説には実は様々な制約がある。密室殺人の犯人がテレポーテーションできたりすると「密室殺人」として成り立たない。ただ、小説内の制約というのは小説の中だけで完結できることもある。この「生ける屍の死」の制約(?)条件は「死者が蘇る」ってものである。
「んじゃ、殺人事件ちゃうやん!」
(まぁまぁ・・・ 抑えて・・・)
でも、本格ミステリーと言っても差し支えはないのだろう。読者がその世界を受け入れてしまえば問題はないのである。じゃないとSFだとかファンタジー小説だとかは成り立たないよね?
この小説をややこしくしているのは、誰が生きてて誰が死んでいるのかわからないところにある。それを紐解くべき探偵役のグリン少年も生きてるのか死んでるのかわからん。なんでこんなことになってるかっていうと、さっきも書いたけど、死人が生き返るような超常現象が起こっているためである。
りょーちとしてこの本から得た教訓めいたものはないのであるが「死生観」についてちょっと考えさせられるところがあった。
死んでいるのに動いたり思考できたりするのは生きていることになるのか? うーむ、よくわからん。
この本に興味のある方は、小野 不由美さんの屍鬼〈上〉・屍鬼〈下〉も読んだほうがよい。
ちなみにりょーちは、「屍鬼」の方が好きだった。参考までに・・・
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わたしも本作を読みながら、「屍鬼」を何度も思い出しました。蘇生の仕組みが「屍鬼」と同じだったら、どんな展開になっていたでしょうか(笑)
やっぱり「屍鬼」を思い出しますよねー。
りょーちが「屍鬼」を読んでいたのは旅行途中のことだったので、旅行を思い出すと「屍鬼」を思い出してしまいます。(「屍鬼」を思い出すと旅行も思い出すのですが・・・)
>蘇生の仕組みが「屍鬼」と同じだったら
大変なことになります(^^;
ではでは。