フリア・ナバロ 白川 貴子
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りょーち的おすすめ度:

こんにちは、阪急ブレーブスの亜仁丸レスリーです(嘘です)。
聖骸布ってのは日本人にはあまり馴染み深いものではないと思う。簡単に言えば聖骸布とは磔(はりつけ)にされたイエス・キリストの亡骸を包んだ布のことである。現在トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されているっぽい。Wikipediaによると C14年代測定によるトリノの聖骸布の作られた年代は1260年から1390年の間の中世に作られたモノという結果が出ている。
単にキリストを包んだ布なんだねぇと思うことなかれ。世界の不思議満載の X51.ORG にあるこの写真を見て欲しいっす。
なんとこの布には、キリストの顔が転写されているというのだ。うーむ、写真を見る限り人の顔にも見えなくはないが、真偽のほどはどうなのか? 私も含めて一般的に日本人にはキリスト教はあまり馴染み深い宗教ではないと思うのだが、欧米諸国ではキリスト教が生活の一部になっている国も多いため、キリスト教に関しての小説なども当然よく書かれている。本書の作者「フリア・ナバロ」はスペインの作家(女性?)。スペインもおそらくキリスト教国なのであろう。
で、話しの流れはこんな感じ。(本書あらすじ参照)
聖骸布が保管されているトリノ大聖堂で火災が発生した。火災現場から発見されたのは「舌のない男性」の焼死体だった。2年前にトリノ大聖堂に忍び込んだ犯人にも舌がなかった。彼らが狙うのは「トリノの聖骸布」。犯人達が聖骸布を盗もうとする真の目的は何か?
って、何かどっかで聞いたことのあるよーな感じだねぇと思ったら「ダヴィンチ・コード」っぽいじゃん? 「おっ、これは面白いのか?」と結構身を乗り出し気味に読み始めたのであるが読み終わってみてなんだか不完全燃焼って印象が否めないっす。
イタリア美術品特捜本部長のマルコ・ヴァローニ、ジャーナリストのアナ・ヒメネス、美術館特捜部員のソフィア・ガローニ、その他、登場するキャラにことごとく感情移入できなかったっす・・・orz。
また、感情移入できなかったもうひとつの要因が、マルコ率いる美術品特捜本部と共同体、テンプル騎士団という三つの組織がひとつの聖骸布を巡り右往左往するというストーリーがなんだかとても複雑で読んでいて「えーっと、あなたは誰でしたっけ?」といった形で何度もページと人物相関図とを行ったり来たりしてしまったことである。(って、これは私の頭がよろしくないだけなのだが・・・orz)
全編を通じてなんとなくB級映画的な印象を受けたのはどうも私だけではないようである。これを読むなら素直にダヴィンチ・コードを読んだほうがよいかも。
■他の方々のご意見(意見がバラバラだが結構読んでいる人がいるんだねぇ)
聖骸布って面白そうなテーマですね。
キリスト教圏の人はあたり前みたいだけど
日本人はあまり知らないでしょうね。
私も前に「ヴァンパイア・レスタト」を読んではじめて知りました。
まだ、「ダヴィンチ・コード」を読んでないのでそちらを先に読もうと思います。
>こんにちは。いつもROMってます。
あ、こちらもいつもROMってます(^^;
>ヴァンパイア・レスタト
おっ。これは知らない本です。調べてみたら「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作者が書かれているんですね。うーむ、オモシロそう・・・
つい最近、
インドで「血を流す」キリストの絵が話題に
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2007-03-22T131638Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-252134-1.html
という記事を読みました。
キリスト教にはまだ謎が多そうですね。
もう既に読まれているかも知れませんが、以前読んだ「イエスのビデオ」はそーいえばタイムトラベルものでした。
まあまあ面白かったです。
ではでは。