理工系大学のWebサイトを閲覧していると、ゼミのページなるものが存在している。
例えば日本でかなり技術分野で頭のよい人が通うと思われる東京工業大学を見てみると、こんなページがあった。
これとか、もう、本名とメールアドレスと研究室までわかっちゃうって、どうなのか?
勿論、不特定多数の人からでも研究に関する内容などでメールを交わしたいってこともあるかと思うので一概には「良い」とか「ダメ」とか言えないかとは思うのだが、これが一般の企業になると、とたんに、こういった本名&メールアドレス&所属の組み合わせで記載されているものは極端に減る。
メールアドレスも会社の代表のメールアドレスだったり専用のフォームなどを利用していたりする。
とはいえ、10年くらい前だと、大学の研究室紹介のWebサイトにはゼミ生のフルネームやメールアドレスなどが掲載されているところが殆どだったが、今ではやはり、個人情報保護的な観点から幾分減少はしているに違いない。
一方、海外の大学はどうであろう?
海外の大学では結構今でもメールアドレスを平気で晒しているところは多いよーな気がする。
MITの適当なゼミのサイトに行くと結構メールアドレスを晒しているっぽい。
うーむ、この差異はどこからくるのであろうか?
そんな中、こんなものを見つけた。
Arbitrary Textの部分に、適当な大学のドメイン(例えば東京大学だとu-tokyo.ac.jpとか)を入力すると、まさかまさか、いろいろなメールアドレスが出てくるじゃないですか・・・
更に、上記はacドメインではなくcoドメインなどでも結構な数のアドレスが表示されるよーな・・・
15年くらい前の文化だと、今のようなWebでのコミュニケーションよりもNetNewsなどが盛んだったりしてたようであるが、NetNewsに投稿するのって、メールアドレスが必要だったりするっぽいので、メールや本名が簡単に晒されてしまったりするようである。
うーむ。これはどうなんであろう?
大学の研究者の方々は外部の人々と何かやりとりする際に「研究室のWebサイトにメールアドレスが書いてあるのでそこに送ってね」的なやりとりが今でも続いているのかねぇ。
更に更に、日本と欧米の文化の差異なのか、よくわからないが、実名でサイトやBlogを公開している人が欧米に比べ日本の場合は著しく少ないよーな気がする。
これはどういうことなのであろう?
勿論りょーちも実名でサイトを公開していないうちの一人なのだが、やはりリアルな家族とか社会とかそーいったものがバックグラウンドにあるからではなかろうか?
実名でBlogを公開することによるメリット・デメリットがきっとあると思うのだが、そのあたりの価値観が国によって異なっているんだと思われる。
逆に日本で実名でBlogを公開している人を見ると、一番初めに思うのは、「この人はどこかの分野できっと権威のある人なのであろう」と思ったりするので、不思議だ。
ただ、最近、日本人の大学生などは、企業の人に自分を知って貰うツールの一つとして実名でBlogを公開している人もいるようである。今後、社会規範の変革、法改正、実名公開による別のメリット・デメリットなどが表出することにより、実名でのサイト公開が増えるのか、減っていくのかちょっと興味があるねぇ。