レイジング・アトランティス
posted with amazlet on 06.06.29
トマス グレニーアス Thomas Greanias 嶋田 洋一
早川書房 (2005/11)
早川書房 (2005/11)
りょーち的おすすめ度:

こんにちは、植村直己です(嘘です)。
欧米の人々、特にキリスト教圏の方々はアトランティス大陸存在説を信じている人がいるのかもしれない。日本でもこのアトランティス大陸の存在はよく知られている。太古に現在の科学技術を凌駕するほどの先進的な技術を有していたと思われるアトランティスの存在は未だに謎に包まれている。
アトランティス大陸は何故なくなってしまったのか?
この謎は今でも未解決である(勿論アトランティス大陸が存在していたと仮定しての話しであるが・・・)
数年前にグラハム・ハンコックの 神々の指紋 で「アトランティス=南極大陸説」が提唱され(以前にもその考えはあったのかもしれないが)世間的にもこの説が結構認知されてきたっぽい。
本書、「レイジング・アトランティス」もこの「アトランティス=南極大陸説」をベースに書かれた小説である。
野心家の考古学者、コンラッド・イェーツは育ての父である、グリフィン・イェーツに呼ばれ、南極大陸にやってくることになった。コンラッドが調査を依頼されたものはこの南極大陸の氷の下にある巨大ピラミッド(P4)である。
長年音信不通だった父からの連絡に戸惑いながらも好奇心の方が勝り調査を開始し始めたコンラッド。グリフィン・イェーツはこの巨大ピラミッド内にあると思われる古文書解読のために、優秀な言語学者でもあるセリーナ・サーゲッティを呼んでいた。セリーナは実はコンラッドの元恋人であった。再会を喜ぶまもなくセリーナを引きつれ遺跡P4の調査へと向う。
「果たしてP4の中には何があるのか?」
「P4の正体は何なのか?」
南極大陸は南極条約により、各国が占有・独占が禁止されており、軍事基地を建設したり軍事演習をすることは禁止されている。その南極大陸のど真ん中でドンパチが始まり「ちょっと、あんたたち大丈夫?」と思ったりしたが、もう彼らには南極条約は二の次っぽい。
アトランティスの謎に迫るコンラッドの冒険はまるでアドベンチャーゲームのようだ。
「南極」「アトランティス大陸」「ピラミッド」「宇宙船」「キリスト教」「古代エジプト」などとストーリーを盛り上げる要素は沢山あったよーな気がするのだが、いまひとつ上手く活かせていなかったよーな気がする。
コンラッドの探究心は自分の本当の両親を探したいという意思が原点になっているよーな書き方になっている。コンラッドの出生の秘密あたりから何故か急速に読む気が失せてきた・・・
本書に好印象を持っている方々は結構多いよーな気がするのだが、りょーち的にはどうも合わなかった(スマン・・・)
なんとなく消化不良っぽい一冊であった。
■他の方々のご意見 (好印象の意見が多いのだが・・・)
・「レイジング・アトランティス」トマス・グレニーアス / 南極ピラミッド、極寒のサバイバル!|辻斬り書評
・『レイジング・アトランティス』 寒いです流されます死にます謎がいっぱいです!|手当たり次第の本棚
・【徒然なるままに・・・】 : 『レイジング・アトランティス』 トマス・グレニーアス
自分も消化不良でしたね(苦笑)。
ただ、実力のある監督が手堅くまとめてくれれば
面白そうな映画にはなりそうな素材だと思います。
Excaliburさんもご自身のBlogでご指摘されている点ですが、「誰一人として感情移入出来るキャラクターがいない」というのはよく分かります。
結構面白そうな素材は随所にちりばめられているんですよね(^^;
うーむ。翻訳のせい?(違うか?)
なんとも惜しいところまで行っている作品でした。
ではでは。
『アミ小さな宇宙人』でアミが映像で見せた、
暴力と悪を克服できなかった昔の世界。自滅して海に沈んでしまった世界。今の地球もあの時と同じ状況にきているのでは、また自滅の道にいかぬよう、宇宙親交世界に中間入りできるよう、一人一人が、宇宙の基本法『愛』に基づいた行動をしていかなければいけないのでしょう。
>アトランティス帝国は本当にあったと思いす。
ふむふむ。
アトランティスについての小説ではかなり以前に出版された佐々木君紀さんの「アトランティス」がなかなか興味深かったです。
そのうち、古代からのメッセージがわたしたちの目の前に何か現れてくれるかもしれませんね。
ではでは。