2006年06月06日

ジョン・ハーモン・フェルドマン:「トゥルー・コーリング」 このエントリーをはてなブックマークに追加

トゥルー・コーリング〈VOL.1〉トゥルー・コーリング〈VOL.2〉トゥルー・コーリング〈VOL.3〉
トゥルー・コーリング〈VOL.4〉トゥルー・コーリング (Vol.5)トゥルー・コーリング〈VOL.6〉


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こんにちは、のぞみ・かなえ・たまえのたまえでお馴染みの高橋真美です(嘘です)。(「欽ちゃんのどこまでやるの!?」は知っている人は少なくなってきたかも・・・)

ってことで、久々にハマった海外小説モノ!
トゥルー・コーリングはかなりよい!

アメリカでもドラマ化され日本でもテレビ東京などで放映されていて気にはなっていたのだが最近やっとその小説を読むことができた。小説は全6巻でドラマの内容を小説に起こしたものと思われる。

いやー、全6冊、一気読みでした。

ざっくりとストーリーを書くとこんな感じ。
トゥルー・デイビーズは大学卒業後、医学部進学を目指す研修生としてモルグ(死体安置所)で働き始める若い女性。モルグの所長のデイビス(名前が似ているのでややこしいが別人)は死体の扱いにかけてはプロだがそれ以外にはあまり興味を示さない職人のよーな人。
トゥルーがモルグで働き始めた初日に運び込まれたのはレベッカという女性。レベッカの死亡原因などについての推測をデイビスから聞きながら粗方の所見も終わった。
そのとき「それ」は起こった。遺体に近づくトゥルーに死んだはずのレベッカが突然「助けて」と語りかけた。すると、驚いたことに時間が昨日に戻ってしまう。トゥルーは「昨日」聞いたレベッカの死亡原因などの情報を元にレベッカに接触し、「彼女の死」を回避しようと奔走する。果たしてトゥルーはレベッカを助けることができるのか?

ドラマをベースにしているため、1話完結の物語となっており、非常に読みやすい。
そしてだいたいパターンが決まっている。そのパターンはこうである。

・モルグに死体が到着
・デイビスが死体の所見を確認
・死体がトゥルーに助けを求める
・トゥルーの時間が戻り「人助け」をする

このパターンに加えるとすれば
・トゥルーの弟で賭け事好きのダメ人間のハリソン・デイビーズがトゥルーに金を無心する。
というのが加えられる。自分に時間を遡る力があることを知ったトゥルーが一番にその秘密を打ち明けたのは弟のハリソンであったことから「ダメ人間だけど可愛い弟」という位置づけだ。普段からトゥルーに金を無心したりしていたが、トゥルーが過去へと遡る能力があることを知ってから競馬の結果を聞いたりと作戦が変わってきた(^^;
しかし、トゥルーの一番の理解者でもある。

1巻〜6巻まで存在するが、前半部分はオムニバス形式でホントに一話完結のお話しである。後半になり、モルグにジャックが現れてから話が急展開していく。

ジャックはトゥルーとは対極にいる存在といってもよい。トゥルーが時間を遡り死者を生き返らせることが使命であるならば、ジャックは時間を遡り本来死ぬべき人を確実に死に追いやることが使命である。このジャックがもう凄い。ことあるごとにトゥルーの先回りをし、「人助け」をするトゥルーの邪魔をする。時間を遡ったトゥルーは、今日死ぬはずの人に接触するが、当人はまだ生きており、自分が今日死ぬことなど分かるはずもないため、トゥルーは今日の死を知らない彼らに死を回避させるべく行動させるようにあれこれと策を練るのだ。このあたりのプロセスが読んでいて面白いところだろう。

後半部分のジャックとトゥルーの対決により、トゥルーの近しい人が死に、トゥルーはジャックに対して敵愾心を燃やす。しかし「死者を助けることが本当に正しいのか?」と自問自答する場面も多々あり、全編に亙り「生と死」について考察されたミステリー小説である。尊厳死という言葉を再考させるような名作である。(素晴らしいっす)

全米でドラマ化された際はそんなに視聴率はよくなかったようであり トゥルー・コーリング公式サイト@テレビ東京 を見てもアメリカで打ち切りになったため続編はないとのことだったが、根強いファンがかなりいるらしく はてな - トゥルー・コーリングとは によると、トゥルー・コーリング ヴァーチャル・シーズン3として海外で非公式にWeb上で発表されているらしい。(The Relive A Day Foundation: Tru Calling the Virtual Season)更にそれを翻訳している人までいるらしい。(Tru calling トゥルー コーリング 小説
うーむ。これだけ熱狂的なファンがいたのに何故に打ち切り?

全編を読み終えてしまうのが非常に残念であり、続編を激しく希望する海外小説は最近お目にかかれていなかったので作者のジョン・ハーモン フェルドマンさんには是非是非頑張っていただきたいところである。

ちょいとDVDのコレクターズ・ボックスを買おうかどうか真剣に悩み中である(うーむ)
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■公式サイト
TRU CALLING@20th CENTURY FOX
トゥルー・コーリング公式サイト@テレビ東京

■他の方々のご意見
Dokusho: トゥルー・コーリング
posted by りょーち | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想文
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