2006年03月20日

西田俊也:「少女A」 このエントリーをはてなブックマークに追加

少女A
少女A
posted with amazlet on 06.03.20
西田 俊也
福武書店 (1992/09)
おすすめ度の平均: 4
4 本のタイトルで損してる

りょーち的おすすめ度:お薦め度

こんにちは、中森明夫です(嘘です)。

中森明菜のヒット曲「少女A」とは全く関係ないこの本。昔の本なのだが、とてもオモシロイ。
本書の主人公、アイダナオは中学受験に失敗する。しかし、保険で受けた女子高に補欠入学が認められた。しかし、1点問題があった。それはアイダナオは男の子だということ。
この「少女A」ではナオが女子高生として入学し、スズナカやヨシネなどの同級生と繰り広げるオカシナ青春小説なのだ。
女子高に入学したことなど親にも言うことができないナオは高校進学のための予備校に通っていることになっている。高校進学用の予備校にも高校生っぽい制服があるらしいのだ。その日から親の目を盗んで、予備校の制服を着て出かけ、行きがけのトイレで中学の同級生のアオヂが失敬してきたセーラー服に着替えつつ女子高に通うという二重生活が始まる。

昔の小説なので、今読むと時代背景などが多少ずれているよーな気もするのだが、気にせずに読むことができる。健全な男子高校生が抱える思春期の悩みの大半は女の子に対する悩みなのだ。ナオは殆どすべての男子高校生が一度は憧れる(ホントか?)女子高への潜入を敢行し女子高生として偽りの高校生活を送る。りょーちは女子高には勿論通ったことないけど(当たり前か?)ホントにこういった雰囲気なんだろうなと思えるほど仔細に書かれている。
担任の先生やクラスの中で、ナオが男の子であることを知るものはいなかったのだが、ある日同級生のスズナカに見破られる。このスズナカのキャラが強烈である。所謂普通の女子高生とは一線を画したものを持っている。追放されるのを覚悟でスズナカにだけ自分が男性であることをカミングアウトしたナオだったが、スズナカはそれを面白がりナオと結託して先生達を騙す側に回る。
ナオの「女子高ライフ」は前途洋々だったはずだったのだが同じクラスの生真面目な女の子。ヨシネがナオに迫ってくる。ヨシネはナオが男性であることを勿論知らない。
果たしてナオはこの危機をどう乗り越えるのか? ナオの女子高生活の行方は?

いやー、よく考えるよね。こーゆー話し。ともすれば東海テレビお昼のドラマ的な「ドロドロ」の展開もあり得るのだが、全体的にアッケラカンとした緊張感のない展開と姉御肌のスズナカが時折語る人生観がピッタリと嵌る。
本書は1992年に出版された本で今から10年以上前の本なのだ。文庫化されていないのが淋しいが、このはちゃめちゃなストーリーは後世に伝えるべきであろう。今や入手するのがかなり困難だと思うので、是非、文庫化を希望します!

なお、西田俊也さんの作品の love historylove history〈2〉second songs が、韓国のポムフィルムで映画化されるらしい。ポムフィルムといえば、「君は僕の運命」を手がけた映画制作会社。こちらもちょいと注目かも。
love historylove history〈2〉second songs

公式サイト:西田俊也 / ニシダブログ!


posted by りょーち | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想文
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