障害者週間の趣旨によると
12月9日は、昭和50年(1975年)に「障害者の権利宣言」が国連総会で採択された日であり、国際障害者年を記念して、昭和56年11月28日に国際障害者年推進本部が12月9日を「障害者の日」とすることに決定しました。その後、平成5年11月に心身障害者対策基本法が障害者基本法に改められた際に、12月9日を「障害者の日」とすることが法律にも規定されました。という経緯のようである。
障害者週間の趣旨には
我が国が目指すべき社会として、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」を掲げています。このような「共生社会」は、国民一人一人がそれぞれの役割と責任を自覚し、主体的に取り組むことによりはじめて実現できるものです。と明記されており鳩山由紀夫が目指す「友愛社会」の根幹に通じる考え方かなと思う。
で、鳩山内閣メールマガジンや12月6日付の読売新聞社説を読んだ方はご存じかと思うが、この障害者週間の行事として「心の輪を広げる体験作文」を募集し、先ごろその作文の賞が決まったようだ。
小学生部門の最優秀賞には南阿蘇村立久木野小学校4年の藤崎未夏(ふじさきみか)さんが選ばれた。
この作文にちょいと感動した。
この作文には「勇気」という言葉が5回も登場します。
鳩山内閣メールマガジンより
熊本県阿蘇郡 南阿蘇村立久木野小学校4年
藤崎 未夏(ふじさき みか)
私は、生まれつき左足がなくて、義足をつけています。学校生活の中で、足がいたい時やプールの時など義足をはずす時があります。
四月になり、一年生が入って来ました。一年生は、まだ入って来たばかりで、私の事を知りませんでした。
五月に運動会の練習が始まりました。体育館での練習の時、半そで半ズボンにはだしでダンスの練習をしていました。半ズボンだったので、義足をはめた足が目立っていました。その時、一年生が何人か集まって、
「にせ物の足だ」
と言いました。私は、すごくいやでした。今までも、同じような事を言われてきたからです。だから、いつも足が見えないように、長ズボンばかり着ていました。そして、いろいろ言われるのがこわくて、にげるように義足をかくしていました。本当は、何を言われても気にせずに、どうどうとしていたいと思っていたけど、その勇気がありませんでした。だから「にせ物の足」と言われた時も、がまんしていました。
授業が終わり、担任の先生に相談しました。先生は、
「一年生に足の事を話してみようか」
と言いました。私は、みんなの前で話せるか、自信がなくてまよっていると、先生が、
「話してみようよ」
とはげましてくれました。
その夜、私は一年生に話す文を考えました。内容は、「どうして足がないのか」とか、「みんなと同じことが出来る事」とか、「義足をはめた時は、どんな感じなのか」など、一年生にも分かるように書きました。
一年生教室に話しに行きました。三人の友達が、一しょに来てくれました。一年生は、私の話しを、
「すごい。」
と言って聞いていました。その後、みんなの前で義足をはずした姿を見せました。一年生は、びっくりした様子で私を見ていました。その時私は、「やっぱりここでやめようかな」と思いました。でも私は、勇気を出して見せたり、質問をうけたりしました。その質問は、
1「走っている時義足は、はずれないの」と
2「手じゅつをする時は、いたくないの」
などの質問です。その時私は、こう答えました。1つ目は、
「ゴムみたいな所がすべり止めになるから、はずれません」
と答え2つ目は、
「ねむっているから、いたくないです」
と答えました。
一年生に、義足の事を分かってもらうために、話をして、いやだった事とか、分かってほしいこととか、自分の気持を伝えられたし、一年生の気持ちもよく分かったのでよかったです。これからは、「にせ物の足」と言われないと思うと「ホッ」としました。
勇気を出して話をしたことで、少しずつ自分の気持ちが変わりました。いやだった半ズボンやスカートがいやじゃなくなり、どうどうとできるようになりました。
今では、一年生とも仲良く遊んだりしています。だれも「にせ物の足」と言わなくなりました。
先生や友達から、勇気をもらって、自分の気持ちを一年生に伝えられました。ありがとうございました。これから、新一年生や新しい友達と出会った時は、勇気を出してどうどうと、自分の気持ちを伝えたいです。
未夏さんは「先生や友達から『勇気』を貰って気持ちを伝えることができた」と人から勇気を与えてもらったことに感謝しています。
未夏さんの半ズボン姿を見て「義足(にせものの足)」と指摘したのは一年生です。
心ない子供の言葉に傷ついた未夏さんは先生に相談にいったとき「小さい子供が言うことだからほっとけばいい。言わせたい人には言わせておけばいい」的な進言もあり得たかもしれませんが、この先生は「一年生に足の事を話してみようか」と未夏さんに提案しています。
「この先生、すごいな」
と正直思いました。先生の一言がなければもしかすると未夏さんは「勇気」を出せていなかったかもしれません。いずれ自ら「勇気」を出していたのかもしれませんが、先生の提案が未夏さんの気持ちを変える一助となったのは確かだと思います。
こういう先生が増えてくるといいな。
先生という職業はとっても大変だと思います。人を教えるって難しいよね。
先生はなんだかつらい仕事ばかりのような気もしないでもないですが、子供たちの背中をいろんな角度から押してあげて成長させてあげることができる素晴らしい職業なんですねぇ。
ただ先生と生徒も「人と人」とのつきあいなので、精神的にもすごく大変です。
Google suggestで「教師」で検索するとこんな感じです。

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うーむ。UNICORNのこの曲を思い出したな。
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うつ病100万人超す、10年で2・4倍に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)って記事では「本来必要がない人までが、薬物治療を受けている面があるのではないか」とか言っているけどそんなこと言われても・・・
先生も大変な職業だけど頑張って!
「心の輪を広げる体験作文」の小学生部門で内閣総理大臣賞を受賞された藤崎未夏さんのメッセージ:心の輪を広げる体験作文に応募して|首相官邸ブログ Powered by Ameba
受賞者の藤崎未夏(ふじさきみか)さんの写真が以下に掲載されているようです。
asahi.com:心の輪体験作文・最優秀賞の藤崎さん-マイタウン熊本
聡明そうな女の子ですねぇ。
参考:2014年の24時間テレビで富士山登山に成功したようです!
放送内容|24時間テレビ 愛は地球を救う|日本テレビ
30日(土)31日(日)
義足の少女が挑む富士登山 安藤美姫・宮川大輔と共に
左足を持たずして生まれた藤崎未夏さん。
幼い頃は、足の事で悩み、義足を隠して生活していた。
そんな、未夏さんが、自分に自信をつけたい、
両親に強くなったところを見せたいと富士山登山を決意。
その想いをサポートするのがフィギュアスケーター安藤美姫と宮川大輔。
日本が誇る世界遺産の大迫力の映像と共に未夏ちゃんの挑戦を完全生中継いたします。
参考:過去35年間の24時間テレビの募金額と視聴率