2004年12月08日

坂東眞砂子:「満月の夜古池で」 このエントリーをはてなブックマークに追加

満月の夜 古池で (角川文庫)
坂東 眞砂子
角川書店
売り上げランキング: 933421


りょーち的おすすめ度:お薦め度

坂東眞砂子っていえば「狗神」とか「死国」でおなじみのホラー作家と認識している。
何気なく図書館を徘徊していて児童書のコーナーで見つけた。本書は、偕成社より子供向けに書かれた小説である。「お、坂東眞砂子が児童書を。どんなんだろー」と思って借りてみた。
小学校の学校行事で動物園にでかけた立花透は古池公園のはずれで不思議な声を耳にする。「満月の夜。古池で。おれたちは黒鳥になる」。透はあたりを見回すが誰もいない。そこにやってきたおじいさんが「今聞いたことは忘れろ」と意味深な発言をしてその場を去っていく。しかしその言葉を耳にした日から透は黒鳥親切会という怪しげな団体に付け狙われる透は公園であったおじいさんを探し当て話しを聞いてみたところ、おじいさんは元々カラスだったのだが人間になったと信じられないような発言をする。おじいさん曰く、カラスは満月の夜に古池公園にある特別な池に浸かることによって人間になれるとのこと。その後黒鳥親切会のメンバーは元々カラスだったが、多くのカラスを人間にすることによって人間の世界を支配しようとしているようだ。
その後おじいさんは黒鳥親切会に殺されてしまい、透もカラスの姿にされてしまう。人間に戻るために悩んでいた透はマンホールから地下に潜り古池動物園から脱走したワニやニシキヘビと出会い、彼らと一緒に古池を目指す。

って感じの話しなんだけど、これが結構いけますよ。ホント。ファンタジーでもあり冒険小説でもありミステリーでもあるといういろいろな要素が織り交ぜられている。嬉しいのは子供の視点で書かれているってのが嬉しいですね。児童書って当たり前だけど子供が読むもので、それを大人が書くのは本質的には難しい。いくら「子供の視点」を歌っていてもどうしても上から俯瞰したような視点で語られることが多いと思う。
カラスになった透は子供の視点からカラスの視点でモノを考えざるを得なくなったのだがこれは大人と子供の関係に近いのではなかろうか?
本書を読んで偕成社ワンダーランドの別の本も読んでみたくなった。現在本書は取り扱いされていないようですが、図書館などで別の本も漁って見ようと思うばい。

でも「坂東眞砂子っていえば、やっぱホラー系だよなー」とも思ったりする。

人気blogランキングに参加中です。読み終わった際は、えいっと一押し → 人気blogランキングへ

posted by りょーち | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書感想文
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


坂東眞砂子
Excerpt: Counter: 0, today: 0, yesterday: 0 坂東眞砂子 † 名前:坂東眞砂子(ばんどうまさこ) 【blogmap】 生年月日: 出身地: 受賞歴: 公式..
Weblog: PukiWiki/TrackBack 0.1
Tracked: 2005-01-05 11:51