りょーち的おすすめ度:

半村良の超常領域を初めて読んだのはかなり前だった。
なので殆どはじめの方の流れを覚えていなかったのだが、読み始めて「あー、そういうことだっけ?」と思う部分がかなりあり、ほぼはじめて読んだに近い状態で新鮮な気持ちで読むことができた。
ストーリーを簡単に説明すると、井須賀市にやってきた主人公の「俺」は選挙違反の罪を被り逃走中だった。野渕三郎という偽名を使いながら、逃走を続け井須賀市という聞きなれない市に逃げ込んだ。
井須賀市はそれなりに洗練された都市で、野渕は暫しの潜伏先をこの井須賀市に決めた。バーであった吉乃という女と恋仲になり、しばらく滞在していたのだが何か様子が変だった。
そしてある日、町に住むおかしな物理学者から、この町は通常の時空とは分離され、隔絶された都市になったと告げられる。
町から出ようとしてもメビウスの輪のように外に出ることができない。
また、外の世界から井須賀市にやってくるとこもできない。このままだと食料や燃料などが尽きてしまう。
野渕と吉乃は食料を買い込んでいたが、他の市民は状況が飲み込めていなかった。井須賀市は他の世界から隔絶されただけでなく、人の記憶からも井須賀市以外の記憶を削除しはじめていた。人々は「井須賀市の外」という概念そのものが欠落したまま生活をしているのだ。
唯一この記憶を奪われなかった野渕と「超常領域」と化した井須賀市との戦いはどうなるのか?
うーむ、そうそう、最後のあたりは覚えてるな。
この物語って設定はSFなんだけど、後半は実は閉鎖空間における人間の狂気について語られている。はじめてこれを読んだときの恐怖が蘇ってきたよ。やっぱ、一番怖い動物は人間だな。しかし、亜空間との戦いってどうやって戦えばいいのか?現実にはありえないことを物語として構成するのはとても大きなフロシキを広げないといけなさそーだが、外界と隔絶された点以外は殆ど日常と変わらない視点で書かれているところが恐ろしさを倍増させているな。「超常領域内の日常」とでも言えばよいのだろうか?
ラストは「あ、あれ?」と思う箇所もあったが、読んでいて思ったのはまだ、携帯電話とかが今ほど日常的に普及していなかったり、インターネットの概念がなかったりと時代を感じさせる部分が多々あったな。中町信の「模倣の殺意」もあの時代だからこそ受け入れられた一冊なんだよねぇ。
そーいえば、半村良のペンネームの由来がイーデス・ハンソン(良いです、半村)に起因するってのを聞いたが、半村良 - Wikipediaによるとどうも違うらしい。
戦国自衛隊が有名だが、超常領域も今読んでもまあまあ読めたな。古いSFも今読んでみると結構よいかもしれないね。このあたりの本を買って濫読しようかなぁ・・・
現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995
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詰め込みすぎ
書評としてではなくエッセイとして
場外乱闘もあります妖星伝 (1) (講談社文庫)
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半村 良
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最高峰
半村小説の最高峰!
さようなら、半村良先生
こんな空想力が日本にもあった!








