再放送は「疲れた心の癒し」に効果、米研究 国際ニュース : AFPBB Newsと言う記事にこんなことが書いてある。
それではテレビの再放送を見るのがなぜ意志や自制心の回復に役立つのか。「好きなテレビの再放送を見る時は通常、自分が何を考えるか、何を言うか、何をするかといったことをコントロールする必要がない。自制や意志を持つことに必要とされる心のエネルギーを使わないで済む。さらにテレビの登場人物との『意思の疎通』を楽しめる。こうした種類の活動はエネルギーを回復させる」
一方でテレビ番組ならば何でもよいというわけでないことも明らかになった。「ただテレビで何かを見るだけでは同じ効果は得られていなかった。しかも好きなドラマでも、新しいエピソードの初回放映ではそうした効果はみられなかった」と言う。
ということで再放送は見る側にもそれなりの良い効果をもたらすようだ。
テレビ局にしてみれば権利関係だけクリアすれば新たなコンテンツ制作の手間が不要だし人気番組なら結構な人が見ちゃうのではないか?
韓流ドラマも元はと言えば韓国での人気番組の再放送だし製作費がかからないのでいくらで番組を買うかだけ考えればよいようだ。最も今この時期韓流ドラマを見る人がどのくらいいるか疑問だが、日本の人気ドラマなど、最近結構再放送している気がする。
関東地方で言えば、テレ朝が相棒を昼間に再放送している。テレ朝はこの枠で科捜研の女、臨場などの刑事ドラマのシリーズの名作を放映し、ここのところお昼の最強コンテンツとして君臨していたが、フジテレビもこの枠に相当力を入れ始めている。
「
GTO(反町隆史、松嶋菜々子、中村愛美、池内博之、窪塚洋介、小栗旬、藤木直人・・・)」の再放送などで結構視聴率を稼いだのではなかろうか?今日からは「
ロングバケーション(木村拓哉、山口智子、竹野内豊、松たか子、稲森いずみ・・・)」を放送するようだ。
フジテレビはドラマ黄金期の「月9」「木10」のラインナップを最近BSなどでも放映している。
BSフジの月曜22時は<名作ドラマ★アワー>と称して過去の名作ドラマを放送している。これまで「
東京ラブストーリー(鈴木保奈美、織田裕二、有森也実、江口洋介、千堂あきほ・・・)」「
愛という名のもとに(鈴木保奈美、唐沢寿明、江口洋介、洞口依子、石橋保、中島宏海、中野英雄・・・」などを放送しており今は「
素顔のままで(安田成美、中森明菜、中森明菜、東幹久、鶴見辰吾・・・)」を放送中である。
他にも「
101回目のプロポーズ(浅野温子、武田鉄矢、江口洋介、田中律子、石田ゆり子、浅田美代子・・・)」とか最近だと朝から「
結婚できない男(阿部寛、夏川結衣、国仲涼子、塚本高史、尾美としのり、三浦理恵子・・・)」とか放送している。こういうやりくりはフジテレビとテレ朝は上手いと思う。
フジテレビの戦略として2012版GTO放送時に1998年版GTOを放送することで相乗効果を狙っていることが容易に読みとれる。他にも
息もできない夏などで登場した江口洋介が出演している、
救命病棟24時、
愛という名のもとにを放送するという出演者そのものの高感度を上げ、現在のドラマに流れ込ませるという作戦であると思われる。
今秋スタートの
ゴーイング マイ ホームでは山口智子と阿部寛の共演で話題だが、これも「結婚できない男」「ロングバケーション」の再放送でスタートダッシュを狙っていると思われる。
ということで、ドラマ好きのおじさん、おばさんは若いころ見ていた名作ドラマを見ながら当時を思い出し当時の出演者が出演している今のドラマを見るという構造をテレビ局側として狙っているのだろう。今のところこの作戦はまあ、上手くいっていると思われる。今後ドラマを見るときには再放送の出演者とかに注目すると面白いかもしれんな。
今後もこの傾向は続きそうなのでちょっと嬉しいっす。