一連のフジテレビ批判に端を発した騒動でフジテレビおよびそのスポンサーが攻撃にあっていることがネットで多く取り上げられている。
その中でも
「花王ショック再び!?」"高岡騒動"で懸念されるテレビ局のスポンサー離れ - 日刊サイゾーで紹介されているように、花王がターゲットになっているようである。日刊サイゾーにも書いてあるが
フジの過剰な韓流宣伝に対して視聴者が花王に電話で抗議を行ったところ、電話を受けた担当者から「フジテレビを支持しております」との回答があり、それが火ダネとなってしまったようだ。
この一言がきっかけとなっているらしい。
更に、
花王製品
のamazonのレビューがひどいことになっているというので見てみると、それはもう予想以上の惨劇である。
レビューを一文一文読むと、もうこの商品を買ってもしょうがないと思わせようとする執念にも似た思いを受け取ってしまう。
更にレビュー本文も酷いが、商品に付けられているタグが酷い。
- メリーズ さらさらエアスルー Lサイズ(9~14kg) 54枚

- キムチ(18) 花王(3) 売国(2) lサイズ(1) さらさら(1) ソフト(1) テープタイプ(1) メリーズ(1) 不買(1) 紙おむつ(1) 肌に優しい(1) 赤ちゃん(1)
- アタックNeo つめかえ用

- 反日(85) 売国(77) キムチ(72) 韓国(69) 不買(65) 朝鮮(53) 捏造(49) 粗悪品(40) 花王(31) 金儲け(31) 火病(6) なんだkorea(5) フジテレビの犬(5) フジ(3) 韓国メーカー(3) 反日企業(2) 売国擁護(2) 大寒(2) アマゾン(1) テレビ(1) 企業(1) 将軍様(1) 民主主義(1) 犬鍋のシミ(1) 風評被害(1) 馬鹿みたい(1)
ぱっと見てわかるのだが、もう言いがかりに等しい感じに思える。
花王という会社の私の勝手な印象は顧客リサーチを非常に丁寧に実践し、それを研究開発部門が確実に商品化するマーケティングとモノづくりがしっかりした日本に数少ない優良企業って感じである。ちなみに私個人は花王の社員でもなければ、花王のリサーチ要員でもなんでもない。
こういった生活者の商品レビューに付けられるタグって負の方向に走っちゃうとこんなことになるのかと恐ろしく思った。
しかし、企業さんのマーケティング担当の人はこういう事態をどこまで織り込んでおけばいいのだろうか? 正直今回の騒動は「花王の担当者のフジテレビ支持発言」から企業そのものが炎上してしまっている。この「フジテレビ支持発言」が花王の担当者個人の意見なのか花王の意見なのか分かりかねるが花王内の全社員にフジテレビを支持しましょうという通達が出ていたり、フジテレビを支持するぞという社内稟議が上がっていたりするわけでもなさそうである。
仮に一担当者の意見だったとしても生活者から見ると「花王の意見」として受けとられてしまうのはしかたないこと。しかし、一社員の責任問題にまでは発展しないよね、きっと。そうでないとこの担当者さんが可哀そうである。
ってことで、この記事に特に結論めいたものは何もないのであるが、東京電力、フジテレビ、花王など、企業活動の一部がトリガーとなり、生活者が発信する負の情報で埋め尽くされるという状態は今後どの企業にも起こりうる事態と思う。
今はネット世論に対して企業が、生活者がどう向き合っていくべきかを企業も生活者も探っている状態かなと思う。とはいえ、生活者から見るとネットがない時代よりも簡単に自分の意見を世間に述べることができるようなインフラが整ってきている。特にtwitterやmixiやfacebookとかブログとかで意見を発信することは容易だが、その意見がひとたび他者に反感を買い自分に向けられるとどうなるか?twitterで炎上したいろんな学生の方々の例を見るととても恐ろしいことになるのは簡単に想像できる。
機械やインフラが便利になるとそれを使う人間のレベルも上がっていかないとよろしくない。今はどうすればいいよっていう解答がないけど、ブログやSNS、twitterなどを使い続けながらどーすればいいか肌で感じながら探っていこうと思うっす。