鈴木 光司
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りょーち的おすすめ度:
すまん。
これはないわ。
SFなのかホラーなのか判別できないまま終了。
えーっと、内容は井上夢人の「ダレカガナカニイル・・・」でOK?
レビューするまでもないのかもしれんが、正直1680円×2=3360円をどうやって取り替えそうか悩むよ。なんで地球の磁場ごときが、宇宙全体を左右するほどの大事になるのか?(因果関係は逆だとは思うが・・・)
しかも主人公のフリーライターの栗山冴子と18年前に失踪した冴子の父親眞一郎がこれほどまでの大きな問題を抱えていたなんて、ちょっとご都合主義も甚だしいと思ったよ。
更に更に「藤村家失踪事件」を調べていた栗山冴子と事件の鍵を握る藤村精二という人物との関係に至っては、「え? 何ですか?」といわずにはいられない。
もうネタバレといわれてもいいのでホントにここですべてを書いて、これは買ってはいけないと叫びたくなるな。
まあ、こういうのが好きな人もいるかもしれないのでと思い直していいところを見つけようとするがちょいと難しいな。円周率のπの値に異変が起こるとか
リーマン予想が崩れたとか次々と星が消えていくとかっていう上巻のはじめあたりはまだちょいと幸せだったのだが、考えてみるとここでも理論が破綻している。
数学的に考えれば無理数πの値が収束するよーな状態ってことは空間そのものがおかしいんじゃないのって感じで一般人にしてみれば「それが何か?」っていうくらいのレベルだろう。実際本書の登場人物もそんな感じ方だった。
宇宙の法則が崩れていくことに畏怖の念を抱く科学者たちと一般人のギャップがちょいと激しすぎるな。
ナスカの地上絵とかピラミッドとか空中都市マチュピチュとか過去の不思議な遺跡群についても幾つか言及されている。でも、そーいうのが好きな人は韮澤潤一郎に頼めばたま出版からオカルト本をゲットすることができるのでそちらを読んだほーがいいかも。
物語のラストに至ってはどうも大きく広げに広げすぎた風呂敷をしまい切れなくて風呂敷ごとゴミ箱に捨てたよーな終わり方にしか思えなかった。
鈴木光司の出世作といえば「リング」「らせん」「ループ」あたりかと思う。確かにこのあたりは読んでいてかなり楽しめた。「バースディ」はりょーちの中では不要だったのだが、本屋で鈴木光司のエッジが平積みされているのを発見し、「リングは昔楽しませてもらったし、ちょいと買ってみようかな」と思い大枚叩いて買ったら裏切られた感じだ。
amazonのレビューとか見てもやっぱりがっかりしている人が多い感じ。
今後鈴木光司の本を購入する際は慎重に行動しておこう。
なお、あくまでも一読者の意見なので(ないとは思うが)仮に鈴木光司さんがこのページを偶然にも見てしまったとき用にメッセージを書いておこう。
鈴木光司さんへのメッセージ
あくまでも一読者の意見なので、あまり気にしないでください。
(幸いにもこのページのアクセス数はそんなに多くないので気にしなくてもよいと思います)
それでは。
こんなのでいいかな?