2006年01月31日

PukiWiki.orgのドメインは結局どーなったのだ? このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、太田房江です(嘘です)。

昨日のニュースで 大阪でホームレスのテント強制撤去 /スポニチ というニュースが流れていた。その前に、 公園生活のホームレス男性勝訴 テント所在地は住所 大阪地裁判決「転居届受理すべき」/北海道新聞 社会 とあるにもかかわらず結果的に強制退去になってしまったよーである。

このニュースを見て、かなり古い話しだが PukiWiki のドメイン問題が思い起こされた。

PukiWikiとはCMS(コンテンツ管理システム)のひとつである。特徴としては、
・みんなで書き込める
・バックアップの履歴を保存できる
・ファイルを添付できる
・簡単な記述方式でHTMLをしらなくても書ける

と、まあ、とってもよいツールである。りょーちも数年前から自分のPCにはローカルなWikiをインストールしてメモ代わりに使っていてこれが非常に便利なのだ。

このPukiWikiを配布している総本山のよーなサイトがあったのだが、昨年頃からなんだかpukiwiki.org というドメインに繋がらなくなっていた。うーむおかしいなあと思っていろいろ調べてみると、どうもドメインが失効していたらしい(←結構前の話しですよ)。
PukiWikiのメーリングリストの過去ログスラッシュドット ジャパン | pukiwiki.org存亡の危機 などをみていると、その経緯が書いてある。
#この記事 とか読むと痛い・・・

現在は PukiWiki-official として生まれ変わって(?)事なきを得ているようなのであるが、以前に配布したPukiWikiはデフォルトでpukiwiki.orgへのリンクが貼ってある。

ドメインの更新を忘れてしまったのが事の発端なのだが、こうも有名なドメインがあっさりと他人の手に譲られてしまうことにちょっと驚いてしまったよ。ドメインってインターネットでの住所のよーなものだと思っている。北緯何度東経何度とかでは難しいから北海道とか札幌とかそーいうもので住所を特定して、そこにたどり着くことができるよーになっている。
ドメインを取られてしまったら、いままでこの住所に行ったら木村拓也に会える筈だったのに呼び鈴を押したら八名信夫が青汁を飲みながら出てくるのと同じくらいのショックであろう。

今回の pukiwiki.org のドメインはかなり有名なサイトだったのでその影響範囲もかなり大きいよーな気がする。悪意のある第3者が有名なサイトのドメインが失効したのを聞きつけて、入札しちゃって、そこにウィルスとかスパイウェアとかを忍ばせといて・・・(うーむ、おそろしい)
こういうのってもうちょっとなんとかならないんでしょうかねぇ。

現在はどーいう状況なのかよくわからなかったのだが、NetcraftSite report for pukiwiki.org を見てみると Organisation は 「Yuichiro MASUI」となっている。この人は元々の管理者の名前のよーな気がするので現在はもしかしたら取り返したのか?(でもCountryがCANADAになっている)

うーむ、やっぱ、よくわからんことになっておる。
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2006年01月30日

seesaa blog にショートカットアイコン(favicon)をつけてみる このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。三木のり平です(嘘です)。「ごはんですよ」(謎)。

seesaa blogのHTML編集を使ってサイトにショートカットアイコンをつけてみた。
ショートカットアイコンとは Firefox や Internet Explorer などでブックマークをつけたときにカスタマイズされたアイコンがブックマークと一緒に登録されたりするもののよーである。faviconなどとも呼ばれているっぽい。

やりかたはとっても簡単。
1. 先ずiconを作成する。このiconはbookmarkしたときに表示されるiconで、だいたい16x16とか32x32とかで256色で作るっぽい。で、画像ファイルの形式はGIF形式でも大丈夫な感じ。
2. アニメーションGIFなどを利用したい場合は下記URLでアニメーションGIFを作る。

ファイル名はfavicon.gifとしておこう。
3. Seesaa ブログ 管理画面 から自分のブログを選択後、「ツール」→「ファイルマネージャ」で、作成したGIFファイルをアップロードする(仮にryouchi.up.seesaa.net/image/にfavicon.gifをアップロードする。
4. 管理画面から「デザイン」→「HTML」を選択し、現在利用しているHTMLを編集する。
5. <head> 〜 </head>の中に下記を追加する。
<link rel="shortcut icon" href="http://ryouchi.up.seesaa.net/image/favicon.gif" />
<link rel="icon" href="http://ryouchi.up.seesaa.net/image/favicon.gif" type="image/gif" >

6. 再構築する。

で、できると思われる。
#基本的にseesaa以外でもこの方法で実装できると思われる。

FirefoxだとfaviconにアニメーションGIFを設定するとサイトを表示した際にアイコンがアニメーションされるよーな予感がする。
Internet ExplorerではアニメーションGIFは機能していないよーなきがする。

うーむ、よくわかんないな。(まあ、できなくても体制に影響はない・・・)
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2006年01月27日

「新・風のロンド」絶対見るべし! このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、柳ユーレイです(嘘です)。

「新・風のロンド」、マジで熱いっす。平日昼間はテレビを見ることができないのでしっかりビデオに予約して見ていますが、凄いっす。
東海テレビ | 新・風のロンド

さすが東海テレビという濃いキャラが勢ぞろい。
一昔前の「愛の嵐」「華の嵐」「夏の嵐」を彷彿とさせます(古い?)

小沢真珠 神保悟志の登場で「牡丹と薔薇」かと思いきや、小沢真珠が「あんたなんて牡丹じゃなくてブタよ!」という名台詞の面影もなく耐え忍んでいる。うーむ、なんか調子狂うな。

昨日までこの「新・風のロンド」を見てりょーちなりに注目したいキャラはやっぱ、大介だろう。大介役の神保悟志さんにはちょいと前から注目していたのだが、いや、もう凄いっす。圧巻だったのは第1週あたりで、槙と浩二の仲睦まじさを目の当たりにし、嫉妬に焼かれ、吹き荒む嵐の中、地べたを転がりまわる姿はもう仰天してしまった。おそるべし、大介こと神保悟志。花王「サクセス」のCMで見せた爽やかな印象からは想像も着かないほどの狂乱振り。

最初の1ヶ月もたたないうちに、もう殆ど全てのメンバーが波乱万丈な人生を迎えています。
メンバー全員おかしなテンション。
有沢槙は不幸のどん底へまっしぐら。
妹の有沢美絵(魏涼子)の力の入れ方も不自然。
野代浩二(石橋保)も「聞かせてよ愛の言葉を」で見せた優柔不断さがそのままTBSから東海テレビにスライドしたよーな印象。
浩二の妻、麻美にいたってはキャラが180度転換し、夜叉婦人(?)のようである。

今週から第2部に入り、浩二の娘、美幸という更に不思議そうなキャラも登場し、期待が更に高まる。

うーむ、今後の展開がめちゃくちゃ気になる。
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2006年01月26日

岡嶋二人:「クラインの壺」 このエントリーをはてなブックマークに追加

クラインの壺
クラインの壺
posted with amazlet on 06.01.26
岡嶋 二人
講談社 (2005/03)
売り上げランキング: 36,724
おすすめ度の平均: 4.67
5 時代を先取りした名作の復活です。
4 89年の作だが
5 夢中で読めます。

りょーち的おすすめ度:お薦め度

こんにちは。つボイノリオです(嘘です)。(どうでもいいが、何故、全部カタカナじゃないのか?)
「はじめのところから始めて、終わりにきたらやめればいいのよ」
(「クラインの壺」より)

どこからがはじめでどこまでが終わりなのか?
本書を読み終えて夢野久作の「 ドグラ・マグラ 」を思い浮かべた人も多いだろう。
本書、クラインの壺は以前紹介した、「焦茶色のパステル」を書いた岡嶋二人の合作最後の作品である。本書を書き終え、岡嶋二人は解散してしまった。惜しいことである。

タイトルである「クラインの壺」は位相幾何学の読本のわりとはじめのほうによく紹介されている幾何学モデルなので聞いたことのある人も多いだろう。Google のイメージ検索で検索するとどんなものなのかを伺い知ることができる( クラインの壺:Google イメージ検索結果 )。表にいたと思ったら裏だったというよーな壺なのだ。同じよーなものでメビウスリング(メビウスの輪)がよく取り上げられる。メビウスリングの場合は2次元の平面を無理矢理3次元方向に捻じ曲げてくっつけるのだが、クラインの壺は3次元のトーラスを4次元方向に捻じ曲げてくっつけるのだろう(←過去の記憶なので自信なし・・・)。
自分は表にいると思っても実はいつの間にか裏にいることになっている。リアルな世界とバーチャルな世界の区別がつかなくなるまで技術が進歩するとどうなるのだろう。

上杉彰彦がゲームブックに応募した作品は見事落選した。上杉の書いた「ブレイン・シンドローム」は本来ならその発表の場がなく、この世から消えてしまうはずだったのが、この応募作に目をとめた人がいた。それがイプシロンプロジェクトだった。
イプシロンプロジェクトは本社がアメリカにある会社で、現在ある大規模なゲーム機を開発していた。イプシロンプロジェクトの梶谷は上杉に「ブレイン・シンドローム」を元にゲームを作りたいと申し出た。ゲームブックがテレビゲームになるのは然程珍しくもないが、イプシロンプロジェクトが考えている「ゲーム」は上杉の想像をはるかに凌駕していた。梶谷の話した構想によると開発中のゲーム機は人がすっぽり納まるような機械の中に入り、自ら手足を動かして実世界と全く同じような体験ができるというコンセプトであった。バーチャルリアリティ(VR)の精巧なものといえばわかりやすいだろう。このVRが体験できるマシンはK2と呼ばれている。Kは開発コードのKLIENの頭文字である。内部の通り名はその形が壺に似ているため「壺」と呼んだりもしていた。
開発は当初の予定をはるかに過ぎ、上杉もその存在を忘れかけた頃、梶谷から「ゲームのモニタとして参加して欲しい」旨の依頼を受けた。溝の口にある事務所にテストで呼ばれたのは梶谷の他にもう一人いた。それが高石梨沙だった。
上杉と梨沙は梶谷に連れられ溝の口から更に車で移動する。イプシロンプロジェクトは完全な秘密主義を貫いていた。研究所の場所を上杉たちにも教えることができないため移動中も車内から外が見えないような状態で移動するのだ。30分ほど移動したの研究所に着いた。
研究室で早速二人はK2を体験した。それは驚くべき世界であった。上杉が書いたシナリオの世界が現実と全く同じように体験できる。ゲームブックでは「○○したら何ページに飛べ」とか単純な分岐になっているのだが、殆ど日常生活と変わらない世界がそこに広がっていた。ゲームの中で上杉は飛行機に乗っていた。ゲームの設定では「モキマフ共和国に潜入しバード博士が開発した人間の脳を電子回路で制御する開発の内容を調査し、もしそれが完成しているならその脅威を取り除くのだ」というのが大きな命題となっていた。上杉の書いた「ブレイン・シンドローム」と全く同じミッションだ。ゲームの中では圧倒的なリアリティでそれがゲームの中だとは上杉自身も信じられなかった。それは梨沙も同様だった。梨沙も「これが製品化されたら凄い人気になる」と興奮冷めやらぬ様子だった。
ゲームのモニターのアルバイトはほぼ毎日あり、上杉は梨沙とほぼ毎日顔を合わすようになった。上杉は梨沙を好きになりかけていたし、梨沙もまんざらではないように上杉には思えた。
そんな中、梨沙の友人であるという真壁七美から「梨沙の行方がわからない」と連絡がある。梨沙とはバイト先で別れたばかりだったが、アパートには戻ってきていないようだった。翌日バイトに行った上杉は梶谷より梨沙が突然バイトを止めたことを聞いた。自分に何も言わずやめるはずはないと思ったのだが、梨沙は来なくなった。その夜また、真壁七美から電話を受けた上杉は梨沙がバイトを止めたことを告げる。そして七美と会ってみることにした。
七美と渋谷で落ちあい、やはり梨沙の消息が知れないことを知り、二人で心当たりを探すことにした。しかし、全く行方がつかめない。そして七美と梨沙を探していくうちにイプシロンプロジェクトの全貌を知ることになる・・・

果たしてイプシロンプロジェクトの目的は何か?
梨沙はどこに行ったのか?
そして気になっていたK2から聞こえる「引き返せ・・・」という言葉の意味するところは何なのか?

本書は七美が出てきてからが面白い。ラストまで引き込まれるように読ませるそのスピード感とラストのどんでん返しがこの小説を支えているのだろう。本当に引き込まれるようにスイスイと一気に読んでしまえた。読み進めていくと第1章のことをすっかり忘れていたのだが、「そうか、そこに・・・」と納得させられる。もう5回くらいこの「クラインの壺」を読んだけどやはり名作だな。

この「クラインの壺」は、その昔NHKでドラマ化されており、りょーちはとある伝からそのビデオをお借りしてみたことがある。誰が登場していたのかわすれてしまったが、なかなか面白かった記憶がある。今検索してみたら佐藤藍子とか中山忍、嶋田久作など出てたらしい。(クラインの壺 : 評価/情報 等を参照)

どこからどこまでがリアルな世界なのかバーチャルな世界なのかの区別は分からない。哲学の認識論を紐解くと今自分が本当に存在しているのかどうなのか?という命題が出てくる。この文章を書いているりょーちも本当は存在していないのかもしれないっす。
うーむ。

■他の方々のご意見:
ひろの東本西走!?: クラインの壺(岡嶋二人)
岡嶋二人「クラインの壷」読了
闘う女達への応援歌!日記:クラインの壺 岡嶋 二人
デコ親父は減量中(映画と本と格闘技とダイエットなどをつらつらと):クラインの壺<岡嶋二人>−本を読んだ(今年7冊目)− - livedoor Blog(ブログ)
monta’s diary:岡嶋二人「クラインの壷」講談社より再発刊
お片づけ箱:[書評]クラインの壷-岡嶋 二人
Entertainment Pathfinder/エンタメ探査隊:「クラインの壷」岡嶋二人(講談社)
たこの感想文: (書評)クラインの壷
NEKO STYLE:久々の本ネタです。 - livedoor Blog(ブログ)
粗製♪濫読 : 『クラインの壺』 SFとミステリーの融合

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2006年01月25日

seesaa blogでLightbox.jsを使ってみる このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、堺すすむです(嘘です)。なーんでか?(謎)

今話題の Lightbox JS をseesaa blog でも使ってみたいなと思い、誰かやってないかなーと思ったら、既に実装されている方がいらっしゃったので、参考にしてみたら動いた。

路上の風景〜landscapes on the road: Lightbox JS〜ポップアップさせずにサムネイル画像を表示yanz さん、Good Job!!

りょーちの場合、 lightbox.css は外部ファイルとして直接stylesheetを読み込むようにしてありますが、基本的には yanz さんのところでまとめられていた、そのまま実装すればOKです!

実装結果はこんな感じです。(適当な画像がないのでamazonのものを利用した。アフィリエイトリンクじゃないっす)
amazonalert.png

なかなかよいではないですかー。
seesaa blogでは画像ファイルをアップロードした後、サムネールが作成されるよーなのですが、このリンクの貼り方は自分で入力しなければならないのでちょっと面倒。

元画像とサムネールのURLさえわかればbookmarkletとか簡単に作れそうなので、seesaa blogでデフォルトでlightbox.jsに対応して貰えたらちょっと嬉しいなと思ったりした(無理?)。
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2006年01月24日

ジョゼフ・フィンダー:「侵入社員」 このエントリーをはてなブックマークに追加


侵入社員〈上〉
侵入社員〈上〉
posted with amazlet on 06.01.24
ジョゼフ フィンダー Joseph Finder 石田 善彦
新潮社 (2005/11)


侵入社員〈下〉
侵入社員〈下〉
posted with amazlet on 06.01.24
ジョゼフ フィンダー Joseph Finder 石田 善彦
新潮社 (2005/11)



りょーち的おすすめ度:お薦め度

こんにちは。滝田栄です(嘘です)。(どうき、息切れに救心--救心製薬

産業スパイというものがいるらしい。自社に利益を齎す為競合他社の機密情報を探る刺客である。競合他社の動向はニュースや新聞などのメディアから得られる情報も少なくないがその多くはマスコミが報道した後では活用するには遅すぎる。そのため相手の会社の情報をリアルタイムで知ることが肝要だ。内部の協力者などからその情報を入手したり、盗聴器を仕掛けたりすることは簡単に思いつくだろう。勿論、これらは歴然とした犯罪行為に他ならない。そして更に踏み込んだ詳細情報を入手したい場合はどうするのか?敵の会社に自社の社員を潜入させるのだ。
通常産業スパイに抜擢されるべき人材は優秀な人材であるはずなのだが、本書に登場するスパイのアダムは自他共に認めるダメ社員。その社員がライバル会社に潜入し、しかも出世街道を驀進してしまうという楽しそうな小説なのだ。

ルーターなどのネットワーク機器を開発しているワイアット・テレコムの社員アダム・キャシディは会社の勘定系ホストをハッキングし、会社の金を横領した事実が見つかってしまったのだ。ワイアット・テレコムの創立者であるニコラス・ワイアットは「横領罪で懲役55年(!)かライバル会社のトライオンに入社し、極秘計画中のあるプロジェクトについて調査するか」という選択をアダムに突きつけた。

優秀な人間しか存在しないと評判のトライオンはワイアットテレコムの目下のライバル会社だった。ワイアットの得た情報によると近いうちにインターネットの世界を根底から変えてしまうような製品が市場に出るとのこと。
実際、アダムにはトライオンに入社するという選択肢しか残されていなかった。ワイアット・テレコムでのアダムの評価は、最低ランクでとてもトライオンに入社することは不可能であったが、ニコラス・ワイアットはアダムに産業スパイとして考えられる限りの必要な知識を叩き込み、見事アダムはトライオンへの新入社員(侵入社員)として入社したのだ。

ワイアットの助言なども受け見事トライオンに入社したアダムが最初に配属された部署はネットワーク機器開発のチームで、ノラ・サマーズというやり手の女性リーダがチームをまとめていた。ノラのチームでの目下の課題はマエストロという新製品開発を急ピッチで進めており、市場へ売り出すための最終調整で多忙を極めていた。
トライオン入社後のはじめての会議でノラにやり込められたアダムは後日開かれたCFO(最高財務責任者)の同席する会議で新製品のマエストロを酷評してしまい、ノラをはじめ社内の人間からも信頼を失いかけていた。しかしアダムの指摘したマエストロに対する意見はワイアットから得た信頼できる情報であり、最終的にはノラもその事実を受け入れざるを得なくなっていた。
アダムは本来の目的であるトライオン社の極秘プロジェクトについて更に調査すべく主要な人物のキーボードにキーボードロガー(keyboard logger)というキーボードから入力した全ての情報を入手する機器を仕掛けたりビル内のセキュリティを掻い潜り捜索を続けていた、そしてアダムはそのプロジェクトがオーロラプロジェクトと呼ばれている事実と、オーロラプロジェクトの一員であるアラーナ・ジェニングズと接触することに成功する。
アダムはトライオン社から破格の給料を貰っていたが、更にワイアット・テレコム社からも給料を貰っており、二重の収入を得ており今や自分が自由にできる資金がかなりあった。肺を患ってほぼ廃人同然の父からは「お前はダメな人間だ」と常日頃から言われ続けていたが、高額所得者になった今、自信に満ち溢れた姿を父に見せ付けた。しかし、父は息子の出世を信じるどころか逆に罵倒した。
ワイアットに急所を握られ、トライオンでも優秀な社員として振舞うことを強いられたアダムは父からも迫害を受け、心身ともに疲弊していたが潜入操作をやめることはできなかった。
そんな状態の中、マエストロの製品開発についての最終会議が開かれることになる。その会議には社長のジョック・ゴダードも同席していた。既にノラをはじめ、マエストロの開発を断念することがほぼ確定的だったが前回の会議とは逆に、アダムは製品開発をすすめるべきだと進言する。そしてこの意見がゴダードに認められ、なんと、社長のゴダードの特別補佐となることになった。仮の身分とは言え、異例の大出世となったのだ。
前途洋々に見えたアダムだったが、トライオンの社内でなんと、ワイアット社に勤めていたケヴィン・グリフィンに遭遇してしまったのだ。ケヴィンはアダムの横領の事件も知っていた。そして勿論優秀な社員などでないことも・・・

アダムはこの危機をどのように乗り越えられるのか?
オーロラプロジェクトの全容は何か?
そして最終的にアダムの運命はどうなるのか?

トライオンでのアダムの出世街道の軌跡が、深見じゅんの書いたマンガの「悪女(わる)」に似ている。悪女(わる)の場合は、田中麻理鈴が一目ぼれしたT.O.さんに合うために自ら出世街道を進み行くという能動的なサクセスストーリーだが、本書の場合はそれよりもやや受動的である。そこが斬新で面白かった。日本でドラマ化されたらアダム役には若き頃の植木等が適任であろう(違うか?)。

本書の上巻の帯には
この小説に登場するすべてのスパイ技術は本当に存在します。使われた小道具などは、ほとんど違法なものですが、インターネットなどで入手できます

と紹介されている。
日本ではこういう話しってあまり聞かなかったりするが、アメリカでは産業スパイというのは一般的になっているっぽい。本書で登場するライバル会社トライオンの経営者、ジョック・ゴダードのキャラが素晴らしい。本当にこういう経営者がいると恐ろしいのだが(表の顔と裏の顔も含めて)日本では先ずいないであろう。ゴダードの薫陶を受けたトライオン社の社員はかなりモチベーションが高いレベルで仕事を遂行しているであろうと思われる。こういった圧倒的な吸引力を持つ人間を書くのは意外と難しいと思うのだが違和感なく書けていると感じた。
小説のラストは賛否両論わかれるところだ。如何にもアメリカの小説っぽい終わり方だなとは思うが、父の生き様に最終的に心動かされるアダムの姿は感動的だった。

ワイアット社もトライオン社もネットワーク機器を開発・販売する会社として書かれているのだが、専門用語などはとりあえず意味が分からなくても読みすすめることができる。ある程度の専門用語が飛び交うことでリアリティを浮き立たせることに成功している。
日本でも最近、企業買収などでドラえもんに似た人がいろいろ話題になっているようであるが、生々しい企業小説でなく読み終えた後に軽い笑みが漏れる良作である。
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2006年01月23日

RSS1.0の情報を取得してXSLで整形する このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。腹黒い男で知られている、三遊亭楽太郎です(嘘です)。祝 笑点2000回

先日書いた「seesaa blogのRSSファイルをXSLで表示してみる」をもうちょっと試してみた。
RSS1.0の形式のデータだったらなんでもよさそうな感じだったので、試しにやってみた。

RSS1.0のURLを入力し、「取得」ボタンを押すとRSS情報をGetして適当なXSLファイルを元にRSSファイルを変換して表示するよーなもの。

ドメイン間でのデータソースのアクセスのエラーが出ると面倒なので、一度phpでよそさまのRSSを取得して、同じドメインにあるよってことにして表示している。
現在RSS1.0のみに対応中。

ふむ。難しいのぅ。
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2006年01月20日

amazonアソシエイトのサーバ証明書がおかしい? このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。子供ばんどのうじきつよしです(嘘です)。

このblogでは書評を紹介する際に、amazonアソシエイトリンクを利用しています。
amazonアソシエイトを利用するにはamazonでアソシエイトに登録すれば利用できるのだが、管理画面の Amazon.co.jp アソシエイト・セントラル にログインする際にちょいと疑問が生じた。
アソシエイト・セントラルのURLは下記になる。
http://associates.amazon.co.jp/gp/associates/login/login.html

ログイン後はSSLで保護されたURLに遷移するのだが、このサーバの実際のURLとサーバ証明書の発行先のURLが異なっているためログイン時に下記のようなアラートが出るようになった。


amazonalert.png

証明書に書かれているURLは下記のように associates.pilot.amazon.co.jp となっている。
VeriSignで発行されたサーバ証明書そのものには問題ないような気がするのだが、天下のamazonが何故こんなことになっているのか?

ドメイン名が一致していないのは経歴詐称とまでは行かないが、セキュリティ上もよろしくないよーな気がする。(SSL通信はできるのだろうけど)
この件について、amazonのサイトには特になにも書いていないよーな気がするし、amazonからのメールにも言及されていなかった。

うーむ。謎だな。
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2006年01月19日

seesaa blogのRSSファイルをXSLで表示してみる このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。マナ・カナの可愛いほうです(どっち?)(嘘です)。

seesaa blogのRSSファイルを加工したいなーと思ったりしたのだが、HTML編集ではできなかった・・・orz
seesaaで吐き出されるRSSファイルにXSLかCSSを指定すれば出来そうだったのが断念。
だが、 たのしいXML: XML/XHTML入門ページ を見てみるとXSLTを使ってRSSをいろんな形式で見せたりできそーだったので参考にしてやってみた。

ローカル環境で実行すると上手くXLST変換できたものがseesaaにアップロードしたら変換できない。
いろいろ検索してみたら、 "Microsoft.XMLDOM"のloadメソッドで与えるxmlファイルの所在について - XML & SOA が参考になった。(感謝)
実行するには、Internet Explorerのインターネットオプションのセキュリティタブを開き、「レベルのカスタマイズ」を押し、「その他」の項目内の「ドメイン間でのデータソースのアクセス」を「有効」にしてみてください。

同じseesaa上のRSSファイルにアクセスするのにドメイン間での設定をする必要があるのかと疑問に思ったが、seesaa blogではファイルをアップロードすると[up]というサブドメインにアップロードされるのだ。

http://ryouchi.up.seesaa.net/ から、http://ryouchi.seesaa.net/index.rdf にアクセスすることになるため異なるドメインと認識されているよーである(うーむ、面倒)。

なので、下記にアクセスする際は、
実行するには、Internet Explorerのインターネットオプションのセキュリティタブを開き、「レベルのカスタマイズ」を押し、「その他」の項目内の「ドメイン間でのデータソースのアクセス」を「有効」

にしてみてください。



殆ど、 たのしいXML: XML/XHTML入門ページ のサンプルそのままだが、なんとか動いた。

XSLで「ULタグを使って整形」「TABLEタグを使って整形」「content:encodeを無理矢理表示」などをして遊んでみた。
content:encodeを無理矢理表示するってのは、RSSファイル内のCDATAを直接持ってきたりしているのだが、XMLファイルのデータにCDATAの終了タグが書かれていたらどーなるんだろう? 認識してくれなさそうな気がするのだが、怖くて実行できない。

まあ、かなり勉強しないと理解できないことはわかった。難しいのぅ・・・
seesaa blogのアップロードのフォルダ用のURLがblogのURLとは別ってのは面倒じゃよ。

ただ、なんだかいろいろ遊べそうな予感がすることがわかった。
これから勉強してみるづら。
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2006年01月18日

アンドレアス エシュバッハ:「イエスのビデオ」 このエントリーをはてなブックマークに追加

イエスのビデオ〈上〉
アンドレアス エシュバッハ Andreas Eschbach 平井 吉夫
早川書房 (2003/02)
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イエスのビデオ〈下〉
アンドレアス エシュバッハ Andreas Eschbach 平井 吉夫
早川書房 (2003/02)
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りょーち的おすすめ度:お薦め度

こんにちは。柳家金語楼です(嘘です)。

SF小説は通常まだ起こりえない未来のことについて書かれている。既に起こった過去の題材を元にSF小説を書く方法が二つある。
ひとつは実は過去に宇宙からの何某がやってきて古代文明を築き云々とかムー大陸やアトランティス大陸が云々などと過去に現在の人類を超越したモノを登場させる方法。
そしてもうひとつが現在の人間が「過去」へと旅立ち云々という所謂タイムマシンを利用した方法。
本書はタイトルからも分かるとおり、タイムマシンを利用したSF小説である。

スティーブン・フォックスは学業の傍ら世界中の科学プロジェクトに参加することが趣味だった。インターネットで知り合ったエホシュア・メネズよりイスラエルでの発掘作業を紹介して貰い、遺跡発掘作業をしていた。その発掘中、スティーブンはありえないものを発見してしまう。スティーブンが発見したものは、「SONYのビデオカメラの取り扱い説明書」だったのだ。何故、2000年以上前の遺跡現場からこんなものが発見されたのか?

スティーブンの発見を聞きつけた、巨大メディア企業カウンエンタープライズのオーナーであるジョン・カウンは興味を持ち、独自に調査を開始することにした。カウンはドイツのあるSF作家に今回の件を調査させることを思いつく。白羽の矢が立ったのは、ペーター・アイゼンハルトだった。カウンより、「イスラエルに来て欲しい」と突然申し出があり、驚きを隠せないペーターは、1日2000ドルという破格の報酬ということもあり、イスラエルに飛び立った。

イスラエルに到着したペーターは、カウンに会い「君のSFの知識を貸して欲しい」と改めて依頼される。調査の内容は勿論、「今回の発掘で発見されたビデオカメラの取り扱い説明書が何故、紀元後50年の地層から発見されたのか?」という命題だった。

発見されたビデオカメラの説明書は「カムコーダMR-01」という機種でSONY製の製品だった。フォックスは国際電話でSONYにカムコーダMR-01について問い合わせるが、SONYの担当者からの話しでは、カムコーダMR-01は現在開発中で市場に出るのは約3年後との回答だった。これはどういうことなのか?まだ、開発されていない製品が2000年以上前に利用されていた? 更に、スティーブンは、ビデオの撮影者が書いたと思われる「数枚の紙切れ」を発見していたが、無意識にポケットの中に隠してしまっていたことに気が付いた。スティーブンは上昇志向が強く、ハイスクール時代よりソフトウェア開発のビジネスを手がけ、インドの優秀なプログラマーを使い、多大な利益を得ていたが、更に次のステージに進むために日々、金の成る木を探していた。そして、自分の持つこのメモには何が書かれていてそれが自分にどれだけの利益をもたらすのかを思い立ち、調査団にはこのメモの件を説明しないように考えた。メモの存在を知っているのは、ユーディト・メネズとユーディトの妹で今回の調査に携わっているエホシュア・メネズのみだった。

そして、フォックスはある結論に達した。3年後、誰かがタイムマシンを開発し、紀元後50年へタイムスリップした。SONYのビデオカメラを持って。そこにはもしかするとキリストが映っている可能性がある。突拍子もない仮設だが、実はその仮説を思いついたのはフォックスだけではなかった。カウンもその結論に達していた。金の匂いに敏感なカウンがこのビジネスチャンスを放っておくわけがない。

もし、キリストの映像が収録されたビデオテープが発見されたらどうなるのか?キリストの復活を実証するテープ。あるいはこちらの方が可能性が高いと思われるのだがキリストの復活を否定するテープだとしたら・・・
そしてこの事実をもしカトリック教会が知ったらどうするだろう?
カウンは弁護士のエンリコ・パッソにカトリック教会がどの程度の資産価値を保有しているのかを早速調査させた。更に、SONYにカムコーダMR-01という機種について問い合わせを行った。交換台はMR-01のことを聞いてきたのは本日二人目だといった。カウンは第一発見者のフォックスに疑いの目を向けた。なぜなら説明書は発見されたが、肝心のビデオテープと再生用の機械が存在しないからだ。自分ならSONYにMR-01について問い合わせをする(実際に問い合わせたのだが)。そして説明書のみが発見されたのではなく、録画されたテープと再生機をフォックスが持っているのではと感じたのだ。
カウンに呼び出されたフォックスは案の定ビデオに関する質問をされた。SONYに問い合わせた事実をカウンは知っている可能性を考慮し、電話したことを告げた。ビデオテープと再生機は持っていないのは事実だが、あのメモを渡すわけには行かない。なんとかその場を取り繕いカウンに隠れてビデオとテープの調査を開始し始めるのだ・・・

ビデオテープは存在するのか?
存在するならばそこには何が写されているのか?

存在するかどうかも分からないビデオテープを巡り、カウンとフォックスのほかに、バチカンの秘密部隊も加わり物語は意外な展開を見せるが、鍵となるビデオテープの在処を巡る三つ巴の攻防は三者の思惑通りに進まない。そこにイライラしながらもエンディングに知らされる事実ではある種の感動は少なからず味わえる。ただ、本書はイエス・キリストが題材となっているため、キリスト教を身近に感じることができる生活を送っていないと深いところまで感動を味わうことができないように思える。ただ、アイデアとしてはなかなか面白いと思った。(仏陀に変えたとしてもそんなに面白くないかも・・・)

作者のアンドレアス・エシュバッハは本書に登場する、ペーター・アイゼンハルトと同様ドイツ出身の作家である。ドイツの作家のSF小説を読むのははじめてだな。シュトゥットガルト大学航空宇宙工学科卒業であり、1993年から1996年まで、ソフトウェア開発者として働いていたようだ。
本書の「イエスのビデオ」はアメリカではビデオ化されているっぽい。( Amazon.com: NBC News Presents - The Last Days of Jesus: DVD: NBC News Presents
日本で買えないのか?と思ったら「サイン・オブ・ゴッド」という作品がそれにあたるようである。

アンドレアス・エシュバッハ: Homepage を見つけたのだが当然、ドイツ語なので読めない・・・
ドイツでも注目されているSF小説作家なので、今後いろいろ翻訳された書籍が出るかもしれないね。

他の方々のご意見:
叡智の禁書図書館: 「イエスのビデオ」〈上)〈下〉 ハヤカワ文庫NV
Jugendzeit | イエスのビデオ
お酒と錬金術(高尚なことをいいつつぶ…
noiraud_blog: イエスのビデオ
posted by りょーち | Comment(4) | TrackBack(2) | 読書感想文