2005年07月11日

福井晴敏:「亡国のイージス」 このエントリーをはてなブックマークに追加

亡国のイージス 上  講談社文庫 ふ 59-2
福井 晴敏
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5 著者に印税を払う価値はある。
5 怒涛の興奮、間違いありません
5 日本発のエンターテイメント作品!
亡国のイージス 下  講談社文庫 ふ 59-3
福井 晴敏
講談社 (2002/07)
売り上げランキング: 1,220
おすすめ度の平均: 4.67
4 文庫だからこそ
3 微妙に不満が残る
5 あっ!と驚く結末

りょーち的おすすめ度:お薦め度お薦め度
この本を読むのは既に4回目くらいなのだが(って読みすぎ?)名作は何度読んでもいいですな。読むたびに感動を与えてくれます。それだけにいろいろ感想を書きたいのだが、如何せん、壮大過ぎます、この作品。もう書ききれないのですよ。ホント。
作者の福井晴敏さんの作品は「 goo 亡国のイージス 」をはじめ、「 戦国自衛隊1549 」「 ローレライ 」などと映画界でもその名はとどまるところをしらない。今や最も勢いのある作家ではなかろうか? ( 亡国のイージス in 花やしき 闇市 などという謎のイベントや、作品の世界が壊れないか心配でしょうがないネーミングの「 こんなにしゃべってイージスBLOG 」などもあるよーですが・・・)。あと全く関係ないが、戦国自衛隊の原作である半村良さんのペンネームはイーデスハンソンさんからGetしたらしいっす。(「いいです(良)はん(半)そん(村)」←まじかよ・・・)
この「亡国のイージス」ですが、 週刊モーニング でも「亡国のイージス」が連載されているよーである。
と、予備知識はこのくらいにしておいて「亡国のイージス」の感想なのだ。
正直今までblogで読書感想文めいたものをそこはかとなく書きつくっていたけれど「亡国のイージス」の感想はかなり難しい。ストーリーが長いということもあるのだが、一番の原因は中心となる人物が読む度に変わっていくからである。
今回、仙石の目線を中心に読み始めたのだが、途中でヨンファに思い入れが強くなったり、やはり如月行に目線が変わったりとストーリー同様に激しく変化していく。

如月行という青年のキャラクターはどこかで読んだことがあるなあと考えていたら、福井晴敏さんの「 川の深さは 」に登場する保に似ている。そして、仙石は差し詰め桃山という図式になっているような気がする。仙石は桃山ほど自分の内に引きこもってはいないようだが、保と行はかなりオーバーラップしているような印象を受けた。

ストーリーについて簡単に触れると(って簡単には無理か?)日本政府は、北朝鮮の工作員が最悪の生物化学兵器「GUSOH」を手に入れたことから始まる。元々「GUSOH」はアメリカの研究者が偶然開発したもので、本来地球上にあってはいけないものである。その殺傷能力はたった数滴で何万人もの人間を死に至らしめることができる最悪の生物兵器である。その「GUSOH」は沖縄で起こった「辺野古ディストラクション」と呼ばれる原因不明の爆発事故ですべて消失したはずであった。
時を同じくして、海幕人事課長である沢口が電車に飛び込んで自殺した。沢口は誰かに強請られている可能性があり、公安では沢口をマークしていた。それにも関わらず、沢口は自殺してしまった。
北朝鮮の工作員は「GUSOH」を盾に日本政府にビデオでメッセージを送っていた。日本政府では防衛庁情報局の渥美や内閣情報調査室長の瀬戸などが対応しはじめていたが「GUSOH」という兵器を持つ彼らに太刀打ちできる有効な解決策などまるでなかった。
今回の工作では、ホ・ヨンファという北朝鮮の伝説的な工作員がの中心となっている。日本政府はヨンファの顔すら確認できていない。ヨンファたちは海外への逃亡を希望した。何の策も取れないまま、結局日本政府は彼らのパスポートを発行し、海外へ逃がす術を与えることとなってしまう。オーストラリア行きの飛行機に乗る工作員たちを指をくわえて見ることしかできない。更にその飛行機は何故か墜落してしまう。
墜落先付近で演習中の「いそかぜ」は本部からの指令を受け、海上捜索に向う。そこで奇跡的に生存者を発見する。「いそかぜ」乗組員は生存者がいることに驚き、更に救出してみて生存者が女性だったことに驚く。
このあたりから、かなり物語がヒートアップしてくる。
登場する人物は行・仙石・宮津・ヨンファ・宮津の息子など殆どが不器用な生き方しかできない人間ばかりだ。行は自分の親を殺害したという過去を持つ。ダイス(DICE)に入ってからも行は自分を責め続け、他人に心を開くことはない。そんな行が「絵」という媒体により仙石に心を開き始める。行はダイスから送られた諜報部員でその存在を公にすることは出来ず、一人で活動を続けていたが、仙石から疑いの目を向けられてしまう。そのとき、行は「あんただけには信じて欲しかった」というようなことを呟く。一度は失いかけた信頼を行と仙石が取り戻し共通の敵に対して立ち向かうその様は読んでいて非常に心が躍るようであった。その臨場感といい、スピード感といい、これぞ正にエンターテイメントである。この後半の仙石と行のコンビネーションによるヨンファとの戦いの描写は本当に素晴らしい。
また、いそかぜの艦長である宮津の心情も痛いほど分かる気がする。宮津の息子は国家により殺されたのだ。これだけでも造反の理由としては十分であろうと思われるがヨンファにその心の隙を狙われたことにより、今回の事件が不幸にも起こってしまう。
更にそのヨンファでさえも彼の言い分も分からなくもないと思う。ヨンファのいる北朝鮮の置かれている状況や生い立ちなどを聞けばこちらも(あまりよくはないのだが)同情の念を禁じえない。
小説としてかなりのボリュームがあるこの「亡国のイージス」は単なる戦争ものではない。イージス艦や海上自衛隊に関する緻密な描写により強烈なリアリティを紡ぎだすことに成功しているが、外部のリアリティは環境を補完するのではなく、個々の登場人物のリアリティを増幅させ、読者を登場人物に感情移入させやすくしている。
更にストーリーも二転三転どころか何回転んだのか分からないくらいのどんでん返しを披露してみせる。このあたり、ホント「福井晴敏の頭の中はどうなってるの?」と頭の中を見せて欲しいと思われるほどのプロットである。
更にここまでその存在のために国家の存亡を揺るがすことになった「GUSOHの正体」を彼らが知ったとき、その徒労感は想像することができない。ここは本書の読みどころのひとつなのかなとも思った。(いい加減にしろよ、アメリカと突っ込みたくなること間違いないのである)
また、脇役として登場する、田所や菊池。「うらかぜ」の衣笠や阿久津。内閣総理大臣の梶本(総理大臣でも脇役です)。彼らのキャラクターもかなりいけてました。人間を書きすぎじゃないの?とも思いましたが細かい描写により小説としての深さがかなり増したのではないかと思います。自衛隊関連の専門用語もかなり多いのですが、読みきれないほどではなく、返ってイメージを補完するよい材料になったのではないでしょうか?
海上の主役が行と仙石であるならば、陸上の主役は渥美なのではないかと思う。渥美は所謂エリート官僚と呼ばれる部類に属すると思うのだが、この物語は渥美の心情にシンクロした形でストーリーが進んでいくと言っても過言ではない。渥美の心情の移り変わりに焦点を当てて読んでみるのも面白いと思う。物語の終盤に書かれる渥美と宮津の妻との会話は渥美の心情の描写だけにとどまらず、この物語を締めくくる上で欠かせないエピソードになっているのだと感じる。渥美の決意は日本の将来の決意表明に他ならないと感じた。

しかし、登場人物良し、プロット良し、リアリティ良し。これ以外何を望むと言うのだろう。
本書を読み「国と国との戦い」=「個人と個人の戦い」なのかなと感じた。国家による政治とは国民のために何を為すかを多数決で決めるということである。世界に国がひとつしかなければ戦争などは起こらないと思うかもしれないが、実際こんなことを書いている今も世界のどこかの国で戦争や内戦などが繰り広げられている。幸い日本は現在戦争状態ではないのだが、一度そのターゲットとして選ばれてしまったなら政府は、自衛隊はどう動くのか? 「亡国のイージス」を読んでいやでもそのようなことを考えずにはいられなかった。

なお、福井晴敏さんの「 川の深さは 」では行の所属する「ダイス」がどのようにして発足したのかが書かれている。こちらもかなり読み応えがあるので、「亡国のイージス」を読まれて感銘を受けた方は一度手にとってみてもらえると良いかも。

posted by りょーち | Comment(2) | TrackBack(6) | 読書感想文

2005年07月08日

track feedの仕組みは? このエントリーをはてなブックマークに追加

以前から track feed を利用していたのだが、この仕組みがいまひとつよくわからなかった。
何をやるものかといえば、サイトに track feed のロゴを張っておけば、「他のサイトからリンクが張られたことを瞬時にRSSでお知らせします」というものらしい。「瞬時にってすごい!」って思ったのですがどうも違うらしい。
track feedの吐き出すRSSの<description>属性を見ると、
HPに他のサイトからリンクが貼られたら通知するRSSフィードです。 cgiからのリンクは、すべて同じリンクとみなされますので、google 検索結果などからのリンクは検索キーワードによらず初回の一回のみ新着リンクとして通知されます。なお、リンク元サイトに HP への明示的なリンクが確認できない場合はタイトルの前に「*」を表示しています。

ふむふむ。やっぱ、リンクが貼られたらと書いてある。「うーむ。おかしい」と思って更に調べてみると、track feed : Webサイトにリンクが張られたら瞬時にRSSで配信 のページには、
track feed は、あなたのHPにリンクが貼られると、それが初めてクリックされた瞬間に RSS でリンクが張られたことをお知らせします。

と書かれている。
うーむ、瞬時にちゃうやん・・・
で、貼り付けるScriptのソースを確認したら、
・document.referrer を取得してtfrefに格納
・document.URL を取得してtfurlに格納
・http://trackfeed.com/img.php に
 r=ユーザアカウント判別用の文字列
 tfref=やって来たURL(リンク元URL)
 tfurl=現在のURL(リンク先URL)
 を渡す。
・img.phpでは、ユーザアカウントを判別し、tfrefとtfurlをリンク元・リンク先URLとしてRSS Feedを(裏側で)作成する。
・GET Methodで渡された結果を画像で返す。
という仕組みのようである。

うーむ、まあそりゃそうだわな。どこかの誰かがリンクを張ったのをどーやってわかるのか疑問だったが、クリックされないと分からないってことだ。
クリックされてページに誘導された時点ではじめてtrack feedがreferrerを取得し、track feedに送りRSSを生成するということだ。

#どうも話しが上手すぎると思った。

なお、一応工夫しているっぽいのは、RSS Feed作成用に利用するユーザ管理用IDとRSS Feed表示用に利用するユーザ管理用IDが微妙に違うため、他のユーザは他人のRSS Feedを用意に見ることができないようになっているっぽい。このあたりは流石に考えられているみたい。検索してみたら、 track feed 不具合修正 ということでやっぱ推測できないようになっているみたい。

うーむ。まあ、重宝しているからいいか。
posted by りょーち | Comment(2) | TrackBack(1) | Web周辺技術

2005年07月07日

雫井脩介「虚貌」テレビ朝日系列で7月7日(木)ドラマ放映!! このエントリーをはてなブックマークに追加

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雫井脩介氏原作の虚貌が本日7月7日テレビ朝日でサスペンス特別企画としてドラマ放映されるようだ。
mixi(ミクシィ) のコミュニティで今日、その存在を知ったりょーちは、当然録画の予約などしているわけもなく、慌てて結婚以来の同居人に電話で録画予約をお願いした。(よかったっす)

で、テレビ朝日のサイトを見てみたがどうも情報があまりない感じ。
人気サスペンス作家・雫井脩介氏の原作を渡瀬恒彦主演でドラマ化! 放火殺人の罪で服役していた男が出所した。やがて共犯だった仲間が次々と殺されてゆく…。刑事生命をかけて犯人を追いつめる滝中(渡瀬)と、父に批判的な滝中の娘(遊井亮子)の身に!?

goo テレビ番組ナビ[東京版] でやっと出演者が分かった。
・滝中守年(渡瀬恒彦)
・辻(菊池健一郎)
・荒勝明(永倉大輔)
・滝中朱音(遊井亮子)
・役不明 (金田明夫)
・役不明 (秋野太作)
ふむふむ。なんか情報やっぱ少ないっす。
どうもいろいろ調べていたら、土曜ワイドステーション・新着情報 によると、「2002年10月撮影」と書かれている。かなり前じゃん、それ?
うーむ。どういうことなのか?

しかし、あのストーリーをどうやって映像化するのか・・・
まったくもって謎である。

雫井脩介さんの作品では以前、火の粉が同じテレビ朝日系列で放映されていたが、2時間ドラマにしてはよく頑張ったのではないかと思われる出来であった。
滝中役の渡瀬恒彦はかなりよさそうな予感がする。滝中朱音の遊井亮子もそんなに的は外れていないような気がするな。今回の「虚貌」はどうなのかちょいと見ものである。

なお、この記事は前回の「火の粉」のときと同様に以前「虚貌」の感想を記載されている方々へ「今日あるから忘れないでね」という意味でトラックバックを送ってしまっています。トラックバックスパムのつもりはありませんので、送付いたしましたトラックバックは削除いただいて構いません。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

posted by りょーち | Comment(4) | TrackBack(4) | 書籍映像化

2005年07月06日

はてな注目ASINにamazonアソシエイトリンクを利用 このエントリーをはてなブックマークに追加

はてなコレクションでamazonアソシエイトリンクを利用 にも書いたのだが、はてなの吐き出すRSS情報を取得していろんなことをやってみようと思ったりしていた。
で、はてなブックマークコレクションのASIN情報にamazonアソシエイトリンクを埋め込むscriptを書いてみたのだが、はてなブックマークコレクションには 注目ISBN/ASIN というものがあり、はてな上で取り上げられている書籍などで話題になっているものはどれかというのを表示してくれるのだ。
で、これにもRSS情報があったので、はてなで話題になっているメディアへamazonアソシエイトリンクを貼ってみることにする。
下記のJavaScriptを貼り付ければOKである。
encodeの部分はJIS/SJIS/EUC-JP/UTF-8にあわせて利用してください。
で、tagの部分にはあなたのアソシエイトIDに書き換えてください。

<script language="JavaScript" src="http://www.usamimi.info/~ryouchi/hatena/hatena.hotasin.php?encode=SJIS&tag=ryouchih-22"></script>
<script language="JavaScript" src="http://www.usamimi.info/~ryouchi/hatena/hatena.hotasin.php?encode=JIS&tag=ryouchih-22"></script>
<script language="JavaScript" src="http://www.usamimi.info/~ryouchi/hatena/hatena.hotasin.php?encode=UTF-8&tag=ryouchih-22"></script>
<script language="JavaScript" src="http://www.usamimi.info/~ryouchi/hatena/hatena.hotasin.php?encode=EUC-JP&tag=ryouchih-22"></script>

取り付けた結果はこのようになる。


ボタンをおすと、はてなブックマークに登録できるようになっている。コレクション機能も利用可能である。

RSSって一度Getしたら書き換えが可能なのでちょいと便利だな。
今後はRSSの微妙なバージョンやatomやらいろいろバージョンがあったりするのだが、気になるのは某Microsoftがまたもや自前の仕様でRSS情報を扱おうという動きもあるっぽい。
うーむ、やはりRSSは今きているらしいのぅ。
posted by りょーち | Comment(1) | TrackBack(0) | Web周辺技術

2005年07月05日

ドットコム化 vs バケラッタ化 このエントリーをはてなブックマークに追加

blog界では非常に有名な 小鳥 さんのサイトで、 自分の感情をドットコム化 という記事があり、大変楽しく拝読した。
湧き上がってくる自分の感情に「ドットコム」をつけると、ストレス解消には良いのではないかということを発見しました。例えば……

という件で書かれており、いろいろなものが「ドットコム化」されています。
最近は違和感なくなりましたけど、少し前までは何でもかんでも「ドットコム化」される風潮があったように思います。上記の記事のコメントには「○○ドットコム」を「○○オブ・ジョイトイ」「feat.○○」「○○ラスタ」などにしてみてはという意見があり、みんな面白いことを考えるものだと思った。
#SPA! とかのコーナーにありそう・・・

りょーち的には
言葉の最後に「バケラッタ」を付ける

を提案したい。
・今日の打合せは9時からです、バケラッタ。
・コーヒーと紅茶はどっちがいい、バケラッタ。
・キミの意見には賛成できないよ、バケラッタ。
・・政民営化は可決されたようだ、バケラッタ。
・停電になったので大変だったよ、バケラッタ。
・空が青いのはキミの所為なのか、バケラッタ。
・古池やかわず飛び込む、バケラッタ。
どうでしょう? 社内会議で険悪な雰囲気になった時や押えてていた感情を爆発させたりするときに効果てき面であろう。(嘘?)

更にどうでもいいけど、Qちゃんネル オバQ徹底研Qでは「Oちゃんは本当にバケラッタとしかしゃべれないのか?」を検証したサイトがあるようです。見てみるといろいろと喋っている模様。

で、更に、そー言えばどっかの大学で藤子不二雄の漫画を研究したってのがあったなーと思いぐぐってみたら藤子不二雄の生誕地の富山にある富山大学であった。

研究というだけあって情報量が半端ではない。上記サイトで紹介されていた本にこんな本が・・・

「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。
横山 泰行
アスコム (2004/12)
売り上げランキング: 28,723


この本は富山大学教育学部の横山泰行教授が執筆されたものらしく、ちょっと買ってみてもいいかなと思ったりした。
他にも下記に挙げているような本を執筆されているらしい・・・
野比家の謎―「ドラえもん学」研究序説
ドラえもんの謎―『ドラえもん』の奥深い秘密を探る
ドラえもん学
などという「ドラえもん」に関する知識を余すことなく披露したと思われるような著作があるようだ。

うーむ、どうもいろいろ調べてみて時間を無駄にしたよーな気がする。
バケラッタ。
posted by りょーち | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2005年07月04日

seesaa blogのGoogle Sitemapsを作る このエントリーをはてなブックマークに追加

また、懲りずに Google Sitemaps なのだが、 Google Sitemaps グーグル・サイトマップ(ベータ版)FAQとプロトコル全訳。新しいURL登録方法はSEOに必須になる? [絵文録ことのは]2005/06/04 を参考にみてみるとなんとなくこんな風につくればよいのではないかなと思い、よろよろと作ってみた。
必要なもの:
・Webサーバ
・php5.0以降
 ・tidy関数2.0とcurl(Client URL Library)関数が利用できること
  tidyについては下記URLを参照
   Tidy関数
  curlについては下記URLを参照
   CURL, Client URL Library 関数

Windowsユーザの人で自分のマシンで手っ取り早く試すには、 apache friends - xampp for windows をダウンロードするのがよい。
インストールの方法は XAMPP - 開発環境一括インストール - phpspot あたりに事細かに書いてある。

で、無事インストールしたら、下記のプログラムを利用すればよい。



りょーちが借りているレンタルサーバではtidy2.0とcurlが利用できないのでソースのみの公開なのだ。

で、XAMPP上で上記プログラムを走らせて見た結果が こちら である。
なんとなくできていると思いませんか?

上記のスクリプトでは、GET METHODの引数としてurlとuserという引数を使っている。
urlには http://ryouchi.seesaa.net/ などと seesaa blog のURLを指定する。
userにはryouchiなどと適当な名前を指定する。このuserで指定した名前+.xmlというファイル名でGoogle Sitemaps用のファイルを作成するのだ。

GETメソッドで渡しているので実行後には下記のようなURLが表示されると思う。

http://[サーバ名]/[ディレクトリ名]/createSitemaps.php?sitelist=http%3A%2F%2Fryouchi.seesaa.net%2F&user=ryouchi

つまりここにアクセスすると、 http://[サーバ名]/[ディレクトリ名]/[user名].xml ができるわけである。
りょーちはpingサーバの仕組みを知らないのでなんともいえないが、pingサーバに
http://[サーバ名]/[ディレクトリ名]/createSitemaps.php?sitelist=http%3A%2F%2Fryouchi.seesaa.net%2F&user=ryouchi
を指定すれば、もしかしたら自動的に Google Sitemaps を更新してくれるのかもしれない。(違う?)

ちなみにここではseesaa blog用のGoogle Sitemaps作成スクリプトと銘打っているが、勿論この考え方で他のblogの Google Sitemaps を作成することも可能である。
変更点は下記のような感じ。

seesaaの場合:
・URLは http://ryouchi.seesaa.net/ などという形式 (118行目)
・index.rdf は http://ryouchi.seesaa.net/index.rdf に存在 (119行目)
・アーカイブ用のディレクトリは /archives/ 以下に存在(132行目)
・カテゴリー用のディレクトリは http://ryouchi.seesaa.net/category/ 以下に存在(128行目)
・記事用のディレクトリは http://ryouchi.seesaa.net/article/ 以下に存在(160行目)
・現在は http://ryouchi.seesaa.net/ に先ずアクセスし、/archives/ と http://ryouchi.seesaa.net/category/ を含むURLのいずれかを検索対象にしている(どちらかをすべてクロールすれば全てのarticleが取得できるので)(126行目/128行目)

という感じになっているのでこれらをお使いのblogにあわせてもらえればよい。

ココログの場合:(user→hoge)
・URL: http://hoge.cocolog-nifty.com/blog/
・index.rdf : http://hoge.cocolog-nifty.com/blog/index.rdf
・アーカイブ: http://hoge.cocolog-nifty.com/blog/yyyy/mm/
・カテゴリー: http://hoge.cocolog-nifty.com/blog/[カテゴリ名]/
・記事: http://hoge.cocolog-nifty.com/blog/yyyy/mm/[記事ファイル名]

yaplog.jp の場合:(user→hoge)
・URL: http://yaplog.jp/hoge/
・index.rdf: http://yaplog.jp/hoge/index1_0.rdf
・アーカイブ: http://yaplog.jp/hoge/monthly/yyyymm/
・カテゴリー: http://yaplog.jp/hoge/category_[xxx]/
・記事: http://yaplog.jp/hoge/archive/[xxx]

drecom.jp の場合:(user→hoge)
・URL: http://blog.drecom.jp/hoge/
・index.rdf: http://blog.drecom.jp/hoge/index1_0.rdf
・アーカイブ: http://blog.drecom.jp/hoge/monthly/yyyymm/
・カテゴリー: http://blog.drecom.jp/hoge/category_[xxx]/
・記事: http://blog.drecom.jp/hoge/archive/[xxx]
#あれ?yaplogと同じ?

jugem.jp の場合:(user→hoge)
・URL: http://hoge.jugem.jp/
・RSS: http://hoge.jugem.jp/?mode=rss
・atom: http://hoge.jugem.jp/?mode=atom
・アーカイブ: http://hoge.jugem.jp/?month=yyyymm
・カテゴリー: http://hoge.jugem.jp/?cid=[xxx]
・記事: http://hoge.jugem.jp/?eid=[xxx]

exblog.jp の場合:(user→hoge)
・URL: http://hoge.exblog.jp/
・RSS: http://hoge.exblog.jp/index.xml
・atom: http://hoge.exblog.jp/atom.xml
・アーカイブ: http://hoge.exblog.jp/myyyy-mm-dd/
・カテゴリー: http://hoge.exblog.jp/i[xx]
・記事: http://hoge.exblog.jp/[xxxxxxx]/

livedoor.jp の場合:(user→hoge)
・URL: http://blog.livedoor.jp/hoge/
・RSS: http://blog.livedoor.jp/hoge/index.rdf
・atom: http://blog.livedoor.jp/hoge/atom.xml
・アーカイブ: http://blog.livedoor.jp/hoge/archives/yyyy-mm.html
・カテゴリー: http://blog.livedoor.jp/hoge/archives/cat_[xxxxxx].html
・記事: http://blog.livedoor.jp/hoge/[xxxxxxx].html


ってな具合にいけるのではなかろうか?
どうであろう・・・

暇な人で「やってみたけどうまくいかなかった」「やってみたらうまくいった」的なご意見はこちらまでコメントいただきたいばい。よろしくね。
posted by りょーち | Comment(6) | TrackBack(1) | Web周辺技術

2005年07月01日

phpでseesaaのサイト一覧を作る このエントリーをはてなブックマークに追加

以前、 Google Sitemaps について記載したが、いちいち手動で作るのは面倒であると思った。自分のサイトに記事が多くなればなるほど管理が大変である。
りょーちの場合は何の脈絡もなく書き連ねているのでどうも酷いことになっている気がする。
で、seesaa blog でも Google Sitemaps を動的に生成したいという野望の元に、いろいろ考えていたが、なんとなくできそうな予感がしている。しかしこれは seesaa の機能を利用するのではなく、php の script を書いて、seesaa のURLを渡せば Google Sitemaps 用のクローラ用XMLファイルを動的に生成しちゃうようなものを作るということである。
Google Sitemaps の XMLの仕様を今ひとつよく読みこめていないのだが、基本はサイト内にある全てのURLをリストにするということのようである。
なので、先ずは、seesaa blogの所定のサイトの全てのURLリストを取得するよーなプログラムを作ってみた。
以下そのレシピ。

必要なもの:
・Webサーバ
・php5.0以降
 ・tidy関数2.0とcurl(Client URL Library)関数が利用できること
  tidyについては下記URLを参照
   http://php.s3.to/man/ref.tidy.html
  curlについては下記URLを参照
   http://php.s3.to/man/ref.curl.html

Windowsユーザの人で自分のマシンで手っ取り早く試すには、apache friends - xampp for windows をダウンロードするのがよい。
インストールの方法は XAMPP - 開発環境一括インストール - phpspot あたりに事細かに書いてある。

で、無事インストールしたら、下記のプログラムを利用すればよい。

ソースのみ公開したのは、りょーちが借りているレンタルサーバではtidy2.0とcurlが利用できないのであった。なので、ソースのみなのだ。
ソースを見てもらうとわかるのだが、たいしたことはやってない。
一応コメントらしきものは書いてみた。

で、XAMPP上で上記プログラムを走らせて見た結果が こちら である。

まあ、ちょっと無理矢理なのだが・・・
今は分かりやすくHTMLにリンクを貼って表示させているが、phpの書き方でGoogle SitemapsのXML形式で吐き出すこともできるであろう。

あとは野望としては、pingを送るような感じで記事が追加されたら動的にGoogle Sitemapsを吐き出すようなプログラムを(誰か)作ってくれるのではなかろうか?

WindowsでXAMPPとかをインストールして是非やってみてください。不具合があれば報告若しくは修正したものをいただけるとありがたいです(^^;

ちなみに、php5.0とtidy2.0とcurlが利用できるフリーのサーバをご存知な方がいらっしゃれば教えていただきたいです。
よろしくです。
posted by りょーち | Comment(1) | TrackBack(0) | Web周辺技術