2004年12月27日

横山秀夫:「クライマーズ・ハイ」 このエントリーをはてなブックマークに追加

クライマーズ・ハイ (文春文庫)
横山 秀夫
文藝春秋
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クライマーズ・ハイ [DVD]
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りょーち的おすすめ度:お薦め度
泣かせどころを分かっている作家だな。横山秀夫。
クライマーズ・ハイを読んでそう思った。すごいイイ作品なんだけど、りょーちとしては、最後の方で作者に「はい、このページから泣くところですよ」と薦められるような印象を受けた。いや、でもいいんですよ、「クライマーズ・ハイ」。
はじめ、りょーちはこの「クライマーズ・ハイ」という言葉を聞いて「マラソンランナーのあれね」と完璧に「ランナーズ・ハイ」と混同していた。(ダメだった・・・)
本書は山岳小説として読むよりも、どっちかといえば事件ものの小説として書かれている。山岳小説と言えば、りょーちは夢枕獏氏の神々の山嶺(いただき)絶対に薦める。これは間違いなく傑作である。山好きの人は是非読んで欲しい。
で、本書の「クライマーズ・ハイ」なのだが、新聞記者の視点で骨子となる「ある事件」を中心に物語が進む。
ある事件とは「日航機墜落事故」である。若い人々はご存じないかもしれませんが、最悪の航空機事故であった。「片桐機長の逆噴射発言」(←木村さんより、片桐機長ではなく高浜機長ですというご指摘がありましてちょっと修正)「御巣鷹山」「生存者の川上慶子さん」などのキーワードが浮かぶ。
(googleで調べればいいのですが)りょーちの不確かな記憶では、確か事故は月曜日に起こったような気がする。何故月曜日と記憶しているかといえば、当時「中島みゆきのオールナイトニッポン」を聞こうと深夜1時にラジオをつけたら、日航機墜落事故のニュースを延々とやっていたよーな記憶があるからだ。
本書はこの「日航機墜落事故」を物語の中心におき、進められる。
群馬の地方新聞社「北関東新聞」の記者、悠木和雄は会社の飲み会で偶然知り合った同僚で山好きの安西に誘われ山に登るようになった「遅咲きクライマー」である。安西は記者ではなく販売局の社員であり、中途で北関東新聞に入社した。悠木は安西と谷川岳の衝立岩に登る予定だったが、出発日当日、急遽「日航機墜落事故」という凄惨な事件が起こり、安西との待ち合わせ場所に行くことができなかった。
悠木は急遽、日航機の全権デスクに任命され、新聞社を離れることができなかった。一人で衝立に登ったと思っていた安西は、山とは全く関係のない場所で倒れてしまい入院を余儀なくされる。
地方新聞社の社内の軋轢、息子の淳との関係、安西の息子の燐太郎とのやり取りなど、見せ場はいろいろある。
若手の記者達と頭の固い上司との狭間で板ばさみに苦悩する様は、古い頭の経営者が厭らしく書かれており、読んでいて非常に歯痒い思いもした。日航機墜落事故では遺族の方々は非常に辛い思いをしたと思う。事故と全く関係ないりょーちが言及することで事故そのものが薄っぺらくなってしまう可能性を秘めているのかもしれないが、当時の報道資料などを拝見した限りでは今後の航空機事故の抑止に繋がっていると信じたい。
ただ、本書はどうも欲張り過ぎて骨子が見え辛く、本書の落としどころはどこだったのか曖昧な作品になってしまったよーな気がした。ストーリー的にはちょっと感情移入しづらかったのであるが、描かれる人物は非常に魅力的だ。
しかし、それを補うリアリティーが本書にはあったと思う。このあたりが横山秀夫の上手いと思わせるところなのかなー。
気分のよいときにもう一度読んでみたいと思った。

ちなみに、今回からbk1のリンクを前回の記事で書いたamazon2bk1のBookMarkletを利用して書いてみた。(いや、内容は変わらないんですけどね・・・)
意外と便利で、Googleで書籍名を入力して検索すると、殆ど確実にamazonのサイトにナビゲートしてくれる。そこで、amazon2bk1のBookMarkletを利用すると直ぐにリンクが作れて便利。うーむ、いいね。BookMarklet。
posted by りょーち | Comment(13) | TrackBack(18) | 読書感想文

2004年12月24日

amazon2bk1 BookMarklet(できた) このエントリーをはてなブックマークに追加

数日前からAUSGANG SOFTさんの記事を参考にAmazonからbk1の相互変換用BookMarkletを作ろうとしていたのですが、どーも上手くいかない。
AUSGANG SOFTさんのBookmarklet自体は完成度が非常に高くりょーちも(勝手に)利用しているのですが、これをもうちょっと簡単に使いたいなーという野望があります。
りょーちの場合、紹介した記事を別ウィンドウに開きたいので、TARGET設定を「_blank」にしてリンクを作りたいのである。
で、記事を参考に勝手に作ってみたのだが、どーも上手くいかない。(なんでだろー)
下記のテキストボックスにbk1のアソシエイトIDを入力すると、次に表示される画面でBookMarkletのリンクが作成されて、そのリンクをお気に入りに登録すれば、amazonで検索した結果表示される詳細画面を見ているときに、Bookmarkletを利用すれば、bk1の紹介リンクがtarget属性を_blankに設定して作成されるはずなんだが・・・

以下、実験・・・(どうも上手くいっていない気が・・・)
bibidとISBNの変換とかでどーも間違っているのか?



その後・・・
posted by りょーち | Comment(3) | TrackBack(1) | Web周辺技術

2004年12月20日

雫井脩介:「火の粉」 このエントリーをはてなブックマークに追加

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雫井 脩介
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りょーち的おすすめ度:お薦め度

推理小説を読んでいると、終盤で、どーしてもページを捲るスピードが速くなってしまう。「どうなるの? どうなるの?」と読書時の体勢も怪しく前傾姿勢になりがちである。本書「火の粉」のクライマックス部分を読んでいたとき、もう、ラージヒルだかノルディック複合だかの競技に参加する荻原兄弟と船木和喜と原田雅彦を合わせたような前傾姿勢になっていた(謎)。
それほど面白く、スピード感のある一冊だった。

武内は輸入雑貨・家具を取り扱う会社の経営者でもあり、ある事件の容疑者となっていた。その事件とは武内の以前住んでいた隣人宅で起こった殺人事件だったりする。現場の状況から限りなくクロに近い印象だったが、証拠不十分で武内は無罪となる。この無罪判決を言い渡した裁判官が本書の主人公、梶間である。
裁判官の梶間は退官後、大学で法律学を教えることとなる。そんな中、武内が数年後、なんと梶間家の隣に引っ越してくる。
(このシチュエーションだけでももうホラーなのだが・・・)
武内が引っ越してきてから後、梶間家では不幸が相次ぐ。
梶間家の嫁で梶間の息子の妻である雪見は武内の(行き過ぎと思える)行動に次第に不信感を募らせるが、逆に梶間家から孤立してしまい、ついには家を出て行かざるを得ない状況に。頼りになるはずの夫の俊郎は弁護士浪人中であり、ダメ人間。
雪見の不安は徐々に確信へと変わりクライマックスへ。

うーむ。素晴らしいっす。
何が素晴らしいってこの作者の雫井脩介。「あー、こんな人がいたんだー」とわが身の読書暦の狭さを披瀝することになるのだが、ホント、素晴らしい作家である。

本書では「冤罪」がひとつのキーワードになっている。
「冤罪」とは、平成国際大学のサイトに記載されているが、
冤罪とは「無実の罪」のことをいい、真犯人でない者が犯罪を犯したのではないか、という疑いをかけられ逮捕・起訴され、審理そして有罪の判決を受けることをいいます。冤罪は、警察の捜査員の見込み捜査に始まり、それが検察や裁判所にチェックされることなく進行することによって作り上げられます。誤判を生み出す主要な原因は、日本の刑事手続の構造そのものにあるといえるでしょう。

ということらしい。
本当に冤罪なのであれば、それは勿論とんでもないことである。冤罪に問われた無実の罪の人間にとってはたまったものではない。
しかし、更に悲劇なのは、冤罪によって刑を免れる真犯人が存在しているということであろう。殺人事件の場合、今までの容疑者が実は無実(冤罪)でした。ということになれば、被害者の家族は「じゃあ、真犯人は誰なのよ」となるわけです。日本の犯罪検挙率は
犯罪数が増加するに当たって低下しているような気がします。その中で、何件かの冤罪も生じているわけです。勿論警察官の方々は日々犯罪撲滅にむけて活動されているわけで、よくテレビに登場する刑事という方々もそうでしょうが、交番の警察官の方々などのパトロールなどにより、未然に事件・事故が防がれているケースも多々あると思います。しかし、犯罪の数は上昇し、そのことにより、裁判も増え、裁判は長引き、真犯人は見つからず、被害者は泣き寝入りって構図がニュースなどの一般メディアで多々報じられている。
冤罪については本来あってはならないことであるが、本来あってはならないことは元々は凶悪な事件の方であり、警察官の方々にその対応が悪いとかなんとかいうのはどうも筋違いのような気がしている。
テレビや小説に出てくる警察官や裁判官などはある程度美化されて書かれているのは承知してはいるが、もうちょっと「報われても」いいような気がしないでもない。

そういえば、本書はこの「報われる」というのもひとつのキーワードになっている。人はいろいろな行動をするわけだが、無償の善意というものは実は非常に少なく「見返り」を無意識にも期待している気がする。犯罪撲滅や平和維持活動などのNPOの団体の方々には非常に頭が下がる思いであるが、この人たちは本当に「見返り」を要求していないかといえば、ちょっと疑問。あ、勘違いしないでいただきたいのですが、だから「活動はダメ」とか言っているのではありません。こういった活動は誰かが問題定義を行い、それに賛同する人々を募り、社会構造や組織改善を促すために有用且つ有益であるとは思います。
殆どの活動の方々が「今の時点よりも何かをよくしよう」と思い、ご活躍されていることとは思いますが、その活動にも「見返り」があると感じています。繰り返しになりますが、だからダメとか言っているのではありません。「見返り」が「現象をよくするため」または「あるべき姿に是正するため」のエンジンであればいいのです。
(ってこんなこと書いちゃうと怒られるのかな・・・)

本書は犯人当ての要素がないわけでもないのだが、勿論読んでいただくとわかるのだがそれはこの本のコアではない。本書の読みどころは「人間の心理」なのかなと思う。当たり前じゃんと思われるかも知れないが、小説には人間の心理状態が書かれている。ただ、推理小説の場合は、如何にも「すごいトリック思いついちゃった。じゃあこのトリックを骨子として一本書いちゃえ」的な小説もなくはない。
「火の粉」という小説は勿論そうではない。題名の「火の粉」はりょーちには、『降りかかる「火の粉」は自ら払わねば』というその「火の粉」のイメージがある。梶間家に降りかかる「火の粉」を誰がどのタイミングでどのように振り払うか。そのプロセスと心理描写は本書の読みどころなのかなと思った。

読書中は貴志祐介の「黒い家」並に「いやーん」な雰囲気に満ちていた。
読後感も「いと微妙」な終わり方に「うーむ」となってしまった。(オレってボキャブラリが貧困・・・)

雫井脩介さんのこの「火の粉」は、りょーちが(勝手に)よくお邪魔するサイトの管理者のpikakoさんからご紹介いただき、読み始めたのであるが、かなりファンになりました。(pikakoさん、ありがとうございます)

文庫本の帯には映画化とテレビドラマ化が決定したとの情報が書いてありましたが、配役が非常に気になります。映画化、ドラマ化を早急に切望しています。



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2004年12月17日

はじめてのアフィリエイト その34(メールアドレスを守る) このエントリーをはてなブックマークに追加

SPAMメール業者はたくさんのメールアドレスを取得しているがそれはどうやって取得しているのか? いろいろなサイトを見ていると、どうも、Webサーバを自動巡回してメールアドレスをプログラムなどで自動取得しているようである。
取得したテキスト内のメールアドレスの判別ルーチンは「@」の前後の文字列をGetすればなんとかできてしまいそうである。

自動判別プログラムの巡回防止策としてよくあるのは「@」マークをわざと全角の「@」で標記したり、メールアドレスを画像表示したりするものがある。

メールアドレスを画像表示するプログラムでは、Handmailが有名だ。
http://handmail.org/

Handmailは入力された文字列を画像ファイルにする仕組みなのでメールアドレス以外にも英数字であれば、表示可能だ。何故英数字であるかといえばおそらくHandmailで用意されているfontが英数字のみしか存在しないからではないかと思う。

ここで、ちょっとFORMから画像を表示する際のプログラムについて考察してみる。
通常FORMでサーバにデータを送るときはPOSTとかGETとかという方法(METHOD)を利用する。で、CGI(Common Gateway Interface)というサーバのプログラムはGETまたはPOSTで渡されたデータをサーバ上で処理して、その結果を問合せ先に送るような仕組みになっている。
BLOGでは通常、管理者画面から記事を入力して記事を作成するが、サーバとクライアントの間で何が行われているかといえば、自宅のパソコンから作成した記事をサーバにデータとして送り、サーバはそれを「ある規則・法則」に則って処理し、データをストックする。
BLOGの場合は、HTML形式で静的に保存されることが多い。静的に保存されるというのはどういうことかと言えば、部品をくみ上げた状態で保存するということ。
なので、通常BLOGを利用している際に、前の記事を変更したり、レイアウトを変更したりすると「記事を再構築してください」などと管理者画面でアラートが表示されるのは、静的なHTMLファイルを変更する(作り変える)作業が必要になるからである。

利用したことがないのでわからないのですが、JUGEMなどは記事ごとにGETで動的に記事を作成しているように見えます。
例えば、レンタルDVDのTUTAYAが開設している、「「ロズウェル」応援Blog」のサイトはJUGEMの仕組みを利用しています。
最其の記事で「ロズウェル サード・シーズン レンタル決定!」という記事がありますが、この記事のURLは、http://roswell.tsutaya.jp/?eid=50となっており、記事番号の50をGETメソッドで渡して記事を動的に表示させているのです。
余談ですが、上記URLは一見TUTAYAのサイトにありそうな感じですが、これはJUGEMのサーバに存在しています。
それは何故分かるかといえば、DNSを調べると分かります。
WindowsXPなどでコマンドラインからnslookupを実行してみます。
> roswell.tsutaya.jp
Server: dns01.hoge.co.jp
Address: xx.xxx.xxx.xxx

Non-authoritative answer:
Name: roswell.tsutaya.jp
Address: 210.172.160.45

> 210.172.160.45
Server: dns01.hoge.co.jp
Address: xx.xxx.xxx.xxx

Name: psychiclover.jugem.jp
Address: 210.172.160.45

と、すると、roswell.tsutaya.jpとpsychiclover.jugem.jpはグローバルIPアドレスが同じなので同じサーバだとわかります。

また、、Netcraftのサイトを利用する方法もあります。Netcraftのサイトにアクセス後、画面左側の「Webserver Search」の欄に、「http://roswell.tsutaya.jp/」を入力すれば、調査結果が表示されます。

site reportを見てみると、「Reverse DNS」の欄に、sophia-festa.jugem.jp の文字が見て取れるでし造う。NetcraftはWebサーバの種類やサーバのOSなどの情報が簡単にGetできるので、いろいろ便利なので、続えておくとよいかもしれません。

非常に話しが飛びましたが、元に戻すと、クライアントから入力したデータをサーバで処理してHTMLファイルを静的・動的に作成することができるということです。で、それを利用してBlogサイトが作成・公開されてます。

もうひとつ、このページにも貼り付けてありますが、サイトのページカウンターなども動的にサーバで処理されて作られています。
大凡のカウンターサービスはGETメソッドでCGIをよびだしその結果を「画像で」返すような仕組みです。
Webサーバは何か問い合わせがあったときに処理を行って、結果をブラウザに表示しますが、これは「結果をブラウザに表示させるようなプログラムを作成している」からです。通常は、ブラウザはサーバから受け取った結果をHTMLで表示するプログラムが多いですが、送信されたデータを処理して結果を画像として返すことも勿論プログラムの作り方で可能です。
Webサーバは何か問い合わせがあった場合に適切なMIMEヘッダを付加し、標準出力に結果を出力します。

HTML:Content-type: text/html
XML:Content-type: text/xml
png:Content-type: image/png
JPEG:Content-type: image/GIF

ブラウザはこのMIMEヘッダを確認して、「あ、これはHTMLファイルなのだ」とか「あ、これは画像なのだ」と認識して、ブラウザに表示されるのです。
また、誤解している人も多いかもしれないのですが、Webサーバで利用できるプログラミング言語は決まっているわけではありません。
よく、利用されるものとして、
-perl
-PHP
-Active Server Pages
-ColdFusion
-JSP
-Servlet
-ruby
などが上げられますが、これは単によく使われているだけで、何故よく使われているかといえば「Webサーバ上で動作させる際の親和性が高い」からだといえます。つまり、Webサーバ上で動作するプログラムを作りやすいような仕組みやライブラリが揃っているということです。

今回上記に掲載した HandMail の場合は、入力した文字をサーバで処理してその結果を画像ファイルとして表示するような仕組みになっています。

perlの場合はGDというライブラリが有名です。japan.linux.comの記事が分かりやすいかと思います。
PHPの場合も標準で利用できるものもありますが、グラフなどを作成する場合はJpGraphPHPLOTなどを利用することが多いようです。このあたりは好みの問題かな?

上記の HandMail ではどういったアプリケーションで作成されているのかはわからないのですが、このあたりのライブラリを利用しているのではないかと思われる。また、HandMail では・角英数字文字しか利用できないようであるが、これは、英語圏で作られたライブラリを利用しているため、全角文字のような2バイトコードに対応していないのではないかと思われる。

下記で試してみてはいかがでしょうか?


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2004年12月16日

はじめてのアフィリエイト その33(Google Adsense代替広告 Amagle AltADs) このエントリーをはてなブックマークに追加

Google Adsenseでは記事内にGoogle Adsenseの管理者画面で作られたJavaScriptのコードを埋め込むと指定した場所に広告が表示される仕組みになっている。

しかし、場合によっては、公共広告が表示されてしまうことがある。Google Adsenseユーザならば一度は公共広告を見たかもしれない。公共広告は、クリックされても単価が入ってこない。

よく表示される公共広告は、
-日本骨髄バンク
-ピース・ウィンズ・ジャパン(ピースコーヒー会員募集)
-子供にふさわしい世界(UNICEF)
-日本盲導犬協会
-フォスター・ペアレント
など。
上記のサイトは社会貢献活動をしているため、個人的には活動自体は頑張って欲しいが、Adsenseユーザとしては、上記広告が表示されるのは正直願い下げなのである(すまん・・・)。

Adsense設置ユーザは上記の文字を見るとガックリしてしまうこと請け合いである。

いろいろ調べてみるとどうも、記事内にNGワードが存在する場合は、公共広告が表示されるようだ。

https://www.google.com/support/adsense/bin/answer.py?answer=10035&topic=159 によると、
  1. Google システムが、お客様のウェブ サイトのページすべてをクロールしていない

  2. お客様のページに、お客様の収益の対象となる関連性の高い広告の表示対象にならない、デリケートな内容が含まれている

  3. お客様のウェブ サイトで、URL にセッション ID を使用している

  4. お客様のサイトで、robots.txt を使用してアクセスを制限している

  5. お客様のウェブ ページのクロールに関する問題が発生している

  6. お客様のウェブ サイトでフレームを使用している

  7. AdSense 用コードが IFRAME 内に挿入されている

  8. お客様のウェブ ページがログインを必要とする

  9. お客様のアカウントのフィルタ リストの URL が多すぎる

  10. お客様のウェブ ページのコンテンツを判断する要素が少ない

と言及されている。

りょーちのサイトの場合、考えられるのは、2.のケースと思われる。Adsenseで言うところのNGワードが含まれているようだ。
いろいろなサイトの情報を見ていると、
NGワードは常に一定ではなく、こないだはNGだったものがいつの間にか表示されるようになることもある

らしい。

公共広告は、和田はつ子の書籍の感想文を掲載した時点で表示されるようになった。確かに和田はつ子はりょーちにとってある意味NGワードなのだが、かといってエントリーを削除するわけにも行かず如何なものかと思案していると「Google Adsenseの代替広告の機能を使うとよいじゃん」という情報をGetしたばい。

で、早速やってみることにした。りょーちの場合は、Amagle AltADsさんにお世話になることにした。
Amagle AltADsを利用する場合は、AmazonアソシエイトIDの登録が必要だ。Google Adsenseの広告の形に合わせてパラメータを設定し、Google Adsenseの管理者画面から設定すればOKであろう。

早速「うりゃ」っと設定してみると、お、上手いこと表示されてるじゃん。素晴らしいね、Amagle AltADs。あんたは最高です。

いずれにしても、Amagle AltADsが表示されているってことは、Adsenseが表示されない状態ってことで、望ましいこととはいえないのですが、まあ、やらないよりましレベルかと思われます。

お、久しぶりにアフィリエイト関連の情報を掲載した。

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2004年12月15日

太田胃酸と大田胃酸 このエントリーをはてなブックマークに追加

Googleで「田胃酸」で検索しても「田胃酸」で検索してもキチンと 太田胃酸 のホームページにナビゲートされるから素晴らしい。(太田胃酸が正解です)

で、他のサイトはどうなのかとやってみた。

田胃酸で検索して 太田胃酸 のページがトップで表示されれば○とします。

○:Google
×:Yahoo
◎:goo
○:Excite (Powered by Google)
○:infoseek (Powered by Google)
○:BIGLOBE (Powered by Google)
×:freshEYE
○:AltaVista←はじめは×だったのだが再度やってみたら○になった。

上記の例でgooは◎にした理由としては、「『太田胃酸』でも検索してみてください」と表示されたので親切かなと思った。

太田胃酸くらい有名だとそんな風に「あんたちょっと間違ってるんじゃないの?」と親切心を見せてくれるらしいが、gooはどの程度の親切心なのかをちょっと調べてみた。

お笑いの 大川興業 を大川工業で検索してみたが、「大川興業ではないか?」とは言われなかった。

リンクシェアを「リンクシュア」で検索してみたが「リンクシェア」では?とは出なかったが、トップページにLinkShare アフィリエイトが表示されたのはおそらくリンクシェアのSEO対策によるものだと思われる。

ちなみに、太田胃酸は大田胃酸で検索されようがどのサイトでも「太田胃酸」がトップに来るようなSEO対策をすべきだね。

って、なんでこんなことしてるのか、オレは・・・

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2004年12月14日

和田はつ子:「魔神」 このエントリーをはてなブックマークに追加

魔神(まがみ) (ハルキ・ホラー文庫)
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りょーち的おすすめ度:お薦め度


正直、りょーちにはよくわからなかった。
犯人が何故殺人を犯した理由やその他全て。英陽女子大学で食文化について研究している助教授の日下部遼はアイヌの出身で、恐山のイタコにも似た霊媒的体質の持ち主。実母と同じような悪夢を見る。で、警視庁の水野薫はキャリアでもあるが、協調性がなく、捜査では突っ走ってしまい、同僚からはちょっと浮いた存在。
この二人が事件解明に挑むわけだ。
事件は、ゴミ捨て場に捨てられた死体を日下部が発見するところから始まる。その後、神社に捨てられた嬰児の死体、バラバラ死体など、まあ殺人事件が起こるわけです。そんななか日下部は自身が所属する家政学部ではなく、文学部へ論文を提出するように学長の水沢百合子から打診され、いやだなーと思いながら出かけたパーティーへ参加した際、文学部長の進藤行雄からも念押しされてしまう。
しかしそのパーティーの直後、進藤は何者かに殺されてしまう。
どうも、印象としては場当たり的な感が否めない。ラストも強引にまとめた感じがする。りょーち的に得られたものは、大島のアシタバという植物に関するちょっとした雑学くらいしかなかった。

角川ホラー文庫からも和田はつ子さんの本が出版されているようだが、ちょっとりょーちには合わない感じがした。
購入せずに図書館で借りてきてよかった。

和田さんの本がよいとか悪いとかではないのだが、とりあえずりょーちには合わない見たいなのでもう読まない公算が高い。

と、たまには後ろ向きのコメントをしてみた。(今回ちょっと辛口?)

#「和田はつ子さんの本で面白い本あります?」と言って見るテスト。

和田はつ子さん公式Webサイト


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2004年12月13日

InternetExplorerのCSS表示のバグ このエントリーをはてなブックマークに追加

つい最近までBlogの表示で文字が消えることがあった。
「うーむ何故なのか?」といろいろ調べてみたらどうもInternetExplorerのバグのようであった。

こちらのページに詳細が書かれていたのでちょっと見てみた。

CSSで背景色を指定したブロック要素内にフロート配置した要素があるとき、ブロック要素内の文字列が消えるらしい。

ということで、背景色をFFFFFFからnoneに変更してみた。
うーむ。なんだかよくわからん・・・・

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2004年12月10日

花村萬月:「ゲルマニウムの夜」 このエントリーをはてなブックマークに追加

ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉
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りょーち的おすすめ度:お薦め度お薦め度

いや、まじで、この人、凄い・・・ 花村萬月おそるべし・・・

ゲルマニウムの夜に関しては、本当に様々なサイトで取り上げられています。
主人公の朧(ろう)は人を殺めてしまい、中学生まで育てられた修道院に戻ってきた。修道院の中で繰り広げられる数多の背徳的な行為により、朧は神について、女性について、人間について様々な考えを巡らせる。
本書は「背徳的」という表現が非常にぴったりだと感じる。ゲルマニウムの夜は「王国記I」として出版されており、より大きな物語の序章に過ぎないようである。本書についてはおそらく粗筋を紹介しても仕方がない。もう読んでいただくしかないであろう。
絶対読んで損はしないと断言します。
但し、敬虔なキリスト教信者の方や、性的・暴力的描写がちょっと苦手という方は心してお読み下さい。ただ、ここで表現されている日本語は非常に美しい。花村萬月さんの本は「性的描写」や「暴力的描写」の部分が多々クローズアップされがちですが、非常に緻密・繊細な心理描写がされている。修道院というクローズドな環境下という点も見逃せない。
「ゲルマニウムの夜」「王国の犬」「舞踏会の夜」の3本の短編という形で掲載されているがそれぞれの物語は繋がっている。りょーちはアスピラントとの倒錯的な行為が書かれる「ゲルマニウムの夜」が印象深い。
この本を読んで心が震えない人は皆無だと思うが、独特の世界観を紡ぎだす花村萬月氏の構想力、筆力に賛辞を惜しまない。

「ゲルマニウムの夜」は第119回芥川賞を受賞しているが、芥川賞が何なの? そんな賞よりもこの本は圧倒的な存在感を示している。

「王国記II」も非常に楽しみである。(図書館で借りようかな・・・)

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2004年12月09日

Another HTMLlint このエントリーをはてなブックマークに追加

以前、W3CのCSS Validatorについてこちらに記載しましたが、HTMLそのものはどうよ?ってことで、ちょっと気になってチェックしてみました。
チェックにはAnother HTML-lintを利用してみたばい。

Anotherってつくのは、元々HTML-lintって有名なソフトウェアが存在しているのですが、それとは別のってことです。あと、lintってのは日本語で「糸くず」という意味ですね。lintはUNIXでCのプログラミングをしている人はよく知っているコマンドかな? C言語のソースの細かいチェックを行うためのツールです。コンパイラはちょっとくらい間違っていてもコンパイルが通っちゃうときがあります。lintを使うと全く実行されない関数や戻り値の間違いなどをチェックするときに使います。(ただ、最近のコンパイラは賢くなっているのでコンパイラ自身がlintの機能を有しているものが多いかも)

話しが飛んでしまいましたが、このサイトのある記事をチェックしてみました。その結果、かなりダメでしたね。IMG属性にALTタグが入っていないっていう初歩的なところから始まって、タグが閉じられていないとか見たこともないエラーも出てきました。(うーむおそろしい)

また、りょーちの場合、書籍のリンクを作成する際にbk1のツールを使っているのですが、このツールが吐き出すソースがエラーとして認識されてしまったりしています。→bk1さん、まともなソースを吐き出すツールの作成をよろしくお願いいたします。

ってことで、ちょっとこれはまずいなーと思って直せるところは直してみました。
SeeSaa固有の設定のようなところは直せないのでその他のメニュー周りを見直してなんとか点数がプラスに(やっとこさ)なりました(^^;

下のチェックフォームですが、「宗教的なチェックをすべて無効にします」ってのはよくわかりませんでした。このチェックを入れたときと入れていないときの差が宗教的な部分なのか?(謎)
lynxとかw3mとかはテキストベースのWebブラウザだったりします。今でこそMacやWindowsに近いインターフェースがありますがUNIXの世界ではその昔、X-Windowとかが出るまでは殆どキャラクターベースっぽかったのです。
emacsなどのエディタでもWebが閲覧できるようなものも存在しているようです。

下記でみんなのサイトもチェックしてみよー。(こないだと全く同じか?)




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