2004年10月18日

こんにち「わ」撲滅委員会 この記事をはてなブックマークに追加

気になるサイトとしてもうひとつ紹介。
ここに来られている方々の殆どが読書家とお見受けいたしましたが、その分、日本語の使い方には人一倍敏感なはず。
りょーち的には小学生の頃、同級生が「○○ということを先生がゆった」という文章を書いているのを見て、嫌悪感を覚えた記憶があります。心の中で「ゆったじゃなく、いったやろ!」と突っ込んでいた記憶が鮮明に上ります。

そんな言葉の使い方はおかしいばいと思いながら、社会人とやらになって、メールなどでいろいろやりとりしている中で、「こんにち」という、社会人とは思えないようなメールを送りつけてくる輩がかなりいることに気づき、愕然としたものでした。
「こんにち」じゃなくて、「こんにち」だろ?

で、ちょっと前に何気なくWebサイトをふらふら徘徊していると、ついに見つけました。私の同士同志を。
『こんにちわ』撲滅委員会

もう、完璧です。このサイト。
私の言いたいことを全て述べていただいています。このサイト管理者の方、かなりシュールです。(ちなみに、会員番号0442番が私です。)作者の特技の項目「ブラックジャックの顔を10秒以内で描ける(ただし左向きのみ)」も笑うところなのか関心するとこなのか、難しい(が、面白い)。

みなさんは、こんにち「わ」についてどう思われますか?

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posted by りょーち at 14:27 | Comment(7) | TrackBack(1) | 気になるサイト

2004年10月17日

森真沙子:「邪視」 この記事をはてなブックマークに追加

邪視(学研M文庫)
森真沙子〔著〕

出版社 学研
発売日 2001.03
価格  ¥ 609(¥ 580)
ISBN  4059000345

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りょーち的おすすめ度:


文庫カバー説明より
廃校となった中学校跡地周辺の高層ビル建築計画。高校生・夏子は、校庭に埋めたペンダントを掘り起こそうとして工事現場で怪死を遂げた友人・一美が残した「夢日記」に疑問を抱く。死の直前、何かに憑かれ夢遊状態だったという一美の症状に、夏子もまた日増しに陥っていく。禍々しく不気味な石像を発掘した作業員の相次ぐ事故死。立ち退きを拒否し続けた老女の突然の焼死。不吉な翳がたれこめるこの土地にまつわる因縁とは?



これも近所の図書館で借りたものである。本書が書かれたのは1994年頃ってことなのでちょうど今から10年ほど前である。ふむ、なんとなくやはり10年前の小説っぽい感じはする。
貴部篤彦は、平田建設の建築部長であり、廃校になった中学の跡地に、高層ビルを建てる計画を立案。その中学の卒業生の鷲尾夏子は中学時代の同級生とタイムカプセルを埋めた。ビルが建つことを知り、そのタイムカプセルを掘り起こそうとする。
工事現場から工事現場から発見された出土品を調査するため、工事の一時中断を求める矢嶋郁子。工事現場付近に住む謎の老婆、石渡十女。夏子の同級生で理論家の田宮敏明。夏子の伯母で霊感の強い、類子。

なにか面白い話になりそうなところで、あっさり終わってしまった感じがあり、ちょっと残念。東京の都市伝説モノですな。事件の鍵が江戸時代にあるという部分とそれが判明するまでのストーリーはあまり納得できなかった。10年前に読んでいたらもうちょっと変わった感想になったかも。


森 真沙子さん作品一覧


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posted by りょーち at 14:26 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書感想文

2004年10月15日

奥田英朗:「邪魔」 この記事をはてなブックマークに追加


邪魔 上(講談社文庫)
奥田英朗〔著〕

出版社 講談社
発売日 2004.03
価格  ¥ 660(¥ 629)
ISBN  4062739674

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邪魔 下(講談社文庫)
奥田英朗〔著〕

出版社 講談社
発売日 2004.03
価格  ¥ 660(¥ 629)
ISBN  4062739682

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りょーち的おすすめ度:

「最悪」という本で出会った奥田英朗さん。本書の「邪魔」が2冊目です。
近所の図書館でハードカバー版を借りてきて読んだづら。(本は買わずに借りれば置き場所にも困らないしね)

むむむ。なかなかよいですよ。

本書のタイトルの「邪魔」なのですが、何が邪魔なのかなと思いながら読んでみますといろいろ意味深なタイトルに思えてくるっす。
人は生きていく上で他人の力を借りて共存共栄していきます。自分ひとりで生きているといえる人は日本中探してもいないと思います。みんな他人に依存しながら生きているのです。日々の生活にて他人と素晴らしく上手くやっていければいいのだが、利害関係が一致しない場合・敵対する場合は、相手のことを「邪魔」と認識するのでしょう。

本書は、警察官僚の久野薫とパート勤めの主婦の及川恭子の物語である。
人は何かをきっかけに生き方、人生観が変わるものだがその動きは通常の人の場合、時間を掛けて徐々に変わっていく。例外な場合として自己の予想を遥かに越えるような体験をしたとき、瞬間的といっていいほど変化が見られるかと思う。
及川恭子の場合、夫が勤め先の会社に起きた放火事件の容疑者であることを悟ったときなのかと思う。急激な変化は冷静な判断を失う。及川恭子の場合、思考のベクトルは子供と自分を守ることを最優先させた。そのことは通常の場合でも誰もが選択する道だと思う。しかし、優先順位はあっていてもそれを実行するプロセスが間違っていては問題であろう。
折りしもパート先のスーパーでひょんなことから共産党系のメンバーと共に待遇改善運動に参加する。はじめは気が進まなかったが活動を続けていくにつれ、自分は「そこらへんの主婦と違うのだ」という変な妄想に取り付かれてしまう。

一方、久野はといえば、上司から同僚の花村の素行調査を上司から命令される。花村が現在付き合っている女は実は久野が結婚前に付き合っていた元恋人である。(そんなに世の中狭いのか・・・)。妻が他界し、やもめ暮らしの久野の素行も少し変。義理の母が気になり(って変な意味じゃないと思われます)ちょくちょく連絡をしている。
その後、別件で担当した、放火事件を調査していくうちに放火された会社の経理担当の及川(及川恭子の夫)に結びつく。さらにその裏には大倉という暴力団の影が見え隠れし、その大倉と花村がまた何故か繋がっている。

あと、渡辺裕輔っていう高校生も登場するが、この高校生がまた情けない・・・
大学に進学したいのだが、いまひとつまじめになれず、不良仲間と遊びほうけているが、親父狩りをした相手が、よりによって久野だった。久野に完膚なきまでに打ちのめされた裕輔はその後やくざ(=大倉)にいいように使われてしまう。

「世の中こんなに狭いのか?」と思うような小説だ。

物語は及川の夫の会社の放火事件を中心にことが運ぶ。事件事態は複雑ではないのだが、本書ではそれにまつわる人物の生き方が仔細に書かれている。普通に生きていては会うことのなかった3人が出会い繰り広げるドラマといえば、どーしても「最悪」を思い出さずにはいられない。

読み物としては面白い。ただ、ラスト付近の及川恭子の取った行動はりょーちの理解力ではどーしてもわからなかった。(何故そんなことを、あんた・・・)

なんとなーく、最悪を思わせる小説なのだが、どっちが好きかと言われたら、最悪の方を選ぶかなー。まあ、それだけ最悪がよい小説なのかなとも思った。(でも、「邪魔」もいいですよー)

で、冒頭に書いた「何が邪魔なのか」という命題については、りょーちは表面的にはわかった気がする。生きていくと「邪魔」に思えるコトや人がいろいろ出てくる。「邪魔だから死んでくれ」と思っても実際に行動に移すことはないと思うが、人間、どこでその一線を踏み越えるか、踏みとどまることができるか。
この小説の登場人物はどうもあまりにもその一線を踏み越えすぎなメンバーだったのかなー。

奥田英朗さん作品一覧


posted by りょーち at 18:06 | Comment(2) | TrackBack(7) | 読書感想文

ニチバン、両面粘着テープのキャラクター「ビヨンくん」のサイト開設 この記事をはてなブックマークに追加

日経の記事からですが、
(10/14)ニチバン、両面粘着テープのキャラクター「ビヨンくん」のサイト開設

だそうである。
※イメージキャラクターのビヨンくんのサイトはこちら:「ビヨンくんの部屋」

ちょっと見てみたが、ニチバンといえば、テープで有名だが、癒し系のキャラクターを起用することで、ダイキンぴちょんくんのようなものを目指しているのかも。

ビヨンくん、ちょっとかわいいな。

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posted by りょーち at 16:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | 気になるサイト

2004年10月12日

東野圭吾:「嘘をもうひとつだけ」 この記事をはてなブックマークに追加

嘘をもうひとつだけ(講談社文庫)
東野圭吾〔著〕

出版社 講談社
発売日 2003.02
価格  ¥ 520(¥ 495)
ISBN  4062736691

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りょーち的おすすめ度:

本書は表題の「嘘をもうひとつだけ」と他4編の短編小説です。
何故本書を購入したかというと、通勤途中に本が切れた(泣)ので駅の本屋でお手軽そうなのをちょっと・・・って感じで購入しちゃいました。(東野圭吾さんごめんなさい)

本書は「嘘をもうひとつだけ」「冷たい灼熱」「第二の希望」「狂った計算」「友の助言」の5本が収録されています。この短編集に登場する「加賀恭一郎」っていう刑事は東野圭吾さんの他の作品でも登場するようです。(この刑事、結構すごいっす・・・)

本書のタイトルにもなっているのですが、この5本には「嘘」がキーワードになってますね。
短編ということで、話しに深みはそんなにないのかなと思いきや、そこは東野ワールド。結構考えられています。頭いいっすね。ホント。
東野圭吾さんって確か理系出身の作家さんだったと思ったのですが(府立大の電気科っぽかった。違う?)理系の方の書く小説も昔よりかなり増えて読者としては小説選択の幅が広がり嬉しい限りです。理系っぽさが出ている小説っていえば、森博嗣さんや瀬名秀明さんなどが思い浮かぶのかな? 東野さんも理系を前面に押し出してはいない(気がする)のですが、小説読んでいて「理系っぽい考え」と思うこともたまにあります。

で、本書ですが、冒頭お話ししたように、この「加賀恭一郎」の綿密な推理に唸ること請け合いっす。ま、嘘はばれるのですが、ばれるプロセスがよく書かれています。
嘘をつくときには加賀さんのいないところで・・・
ちなみに、本書の5つの短編はすべて加賀刑事が登場しますが、それぞれリンクはしてないっす。

さらっと読めてちょっと頭の皺が増えた気になる一冊かな。
また、日常的なシチュエーションでいかにもありそうな感じなのですが、実際は「ありえないっす」って感じの5本ですね。(またそれがいいのですが)

りょーちのおすすめは「狂った計算」かなー。いえ、どれもおすすめですね。
短編ってどれだけ無駄なものを省きプロットのみを活かすかってことなのかと思ってましたけど、きちんとした「小説」として世の中に出るにはそれなりの作者の力は必要ですよね。その力があるので、東野さんはよい作家なのかなーと小学生の感想文っぽいことを思いました。

あと、この小説は「犯人あて」の小説ではないっす。犯人を追い詰めるプロセスのみに着目した小説なのかなーと思います。こういうのもたまにはいいっすね。


東野圭吾さん作品一覧

posted by りょーち at 20:55 | Comment(8) | TrackBack(5) | 読書感想文

駄文:SPAM その5 Subject:アドレスの確認お願いします (*^-^) この記事をはてなブックマークに追加

彼女さんへのメールなのかな??
間違ってメールが届いてるみたいですよ…
私の携帯宛てに届いてたんですけど、パソコン
からお返事させていただきました。でわでわ〜


+---------------------------------+
ミムラ チヒロ
e-mail【chihi_express@yahoo.co.jp】
+---------------------------------+


もう送らないでね。
こんなところにも晒されていますよ。



さらに、これをつづけるとこうなるらしい・・・

繰り返しになりますが、もうおくんないでね・・・
posted by りょーち at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 駄文:SPAM

2004年10月11日

はじめてのアフィリエイト その30(Google Page Rankがいつの間にか3に!) この記事をはてなブックマークに追加

ここのとこ少し忙しくてページの更新も間々ならない感じだったんですが、
今日、自分のサイトを見て、ちょいびっくりしたのはGoogleのPageRankがいつの間にか3になっていたことであります。
数日前は0でしたが・・・

PageRankはどういった仕組みなのかよくわかっていませんが、Check方法はGoogle ToolBarをインストールするか、このようなサイトでチェックしてみるのもよいかと思うばい。

#それにしてもいつの間に3に・・・

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posted by りょーち at 08:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト

2004年10月08日

新堂冬樹:「銀行籠城」 この記事をはてなブックマークに追加

銀行籠城
新堂冬樹著

出版社 幻冬舎
発売日 2004.03
価格  ¥ 1,575(¥ 1,500)
ISBN  4344004809

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りょーち的おすすめ度:

新堂冬樹は期待を裏切らない作家だと思う。いや、作品に関してはいい意味でこちらの期待を裏切ってくれて喜ばしい。
本書はとある銀行に白昼どうどうと銀行強盗が立て篭もるという話しである。実時間に換算すれば、1日にも満たない時間の小説かと思う。
ただ、その分、細かい描写に行き届いており、プロットも上手く考察されている。
本書を読んで「ストックホルムシンドローム」という言葉を思い出さずにはいられなかった。人質は犯人に敵対するものだが、長い時間その場にいると一種の連帯感が生まれる。
本書の読みどころは3つあり、ひとつは「犯人の五十嵐は何故銀行篭城を行ったのか」、もうひとつは「銀行内の行員たちの心の動きの変化」、最後に「警察内部の組織間の軋轢」なのかなと思った。

犯人説得にあたる警視庁の鷲尾警視は幾多の難解な事件を解決し、警視にまで上り詰めた。過去にも篭城事件に携わり犯人を射殺したこともある。この鷲尾と五十嵐の駆け引きは読んでいてかなり引き込まれたし、新堂冬樹の小説なのでスピード感もある。

五十嵐のほぼ完璧な計画とともに時間が過ぎ去り、人質は面白いように殺されていく。銀行員の人間関係を逆手に取り、人質のパーソナリティを崩壊させていく。
五十嵐の過去を探る中で出てきた事実とは? 銀行篭城という特殊な環境下で人はどのように壊れていくのか。
人が壊れる過程を書かせたら新堂冬樹の右に出るものはいないかもしれない。

ただ、欲を言えば、りょーちは以前にカリスマを読んでいたので、もうちょっと話しを広げて欲しかったなーと思う。このプロットで新堂冬樹さんに何年後かに再度チャレンジしていただければいいかなー(って無理?)

人の無力さ・汚さを感じさせる小説だな。新堂冬樹をまだ読んだことがない人で気持ち悪いのはちょっと・・・って人はこの本からはじめたらいいかも。


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posted by りょーち at 18:07 | Comment(0) | TrackBack(4) | 読書感想文

2004年10月06日

超保存版 買い物で失敗しない[レビュー]読み解き術(SPAより!) この記事をはてなブックマークに追加

りょーちも書籍のレビュー(っていうか感想文だけど)をサイトで行っているんだけど、実はこの素人レビューってのは「口コミ」情報なわけで、いまや誰でも書評家よろしくレビューをできるようになり、本の雑誌の「新刊めったくたガイド」よろしく、あれがいい、これがいいとレビューをしているのである。
私もお世話になっている「本好きpeople」の方々も自分の読んだ本が好きで、「これはイイっす」とおすすめしているわけです。で、それは口コミそのものだったりするのです。
今週の「SPA!」では書評やその他のWeb上での「素人レビュー」にフォーカスし様々な考察がなされている。
私もよく行くサイトなどが紹介されています。
書評を書くとき、書評を元に書籍を買うときに参考になると思います。

#私は扶桑社の人間ではありません。(念のため・・・)

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posted by りょーち at 09:12 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書籍全般

2004年10月05日

柳原慧:「パーフェクト・プラン」 この記事をはてなブックマークに追加

パーフェクト・プラン
柳原慧著

出版社 宝島社
発売日 2004.02
価格  ¥ 1,680(¥ 1,600)
ISBN  4796638113

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りょーち的おすすめ度:


帯より
代理母で生計を立てている小田桐良江は、かつて出産した子供、三輪俊成が母親・咲子に虐待されていることを知り、発作的に俊成を三輪家から連れ出してしまう。そのことを知ったかつての愛人・田代幸司と兄貴分でアングラ・カジノの店長・赤星サトルは張龍生に事態の収拾を委ねる。龍生は、悪夢のような仕手戦に破れた株屋。そんな龍生がとてつもない誘拐計画を思いつく。龍生の父のボケ老人・泰生も加わり、風変わりだが結束の固いチームが前代未聞の計画をスタートさせる。ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞、瞬間像記憶…今日的アイテムをふんだんに盛り込んだノンストップ誘拐ミステリー。第2回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。


本書は第2回「このミステリーがすごい」大賞を受賞した作品で、応募時は『夜の河にすべてを流せ』という題名だった。
受賞時のものを何度も手直しして「パーフェクト・プラン」として世の中に出てきた作品である。

物語の「起承転結」としては面白かった(のだろう)。

かつては銀座で華やかな人気ホステスだったが、今や年には逆らえず、代理母として生計を立てている小田桐良江。彼女が代理母として産み落とした三輪俊英と三輪咲子の子供の俊成を誘拐しちゃう(おいおい・・・)。
俊成は三輪咲子に虐待されていたのである。言葉の発達も遅い俊成を咲子は気に入らず、なおかつ、独立して投資アドバイザーとして「インフィニティ」を設立した俊英も仕事が遅く咲子にかまっていられない。夫婦間の軋轢により三輪はぎくしゃくしていた。そんな中の誘拐騒動である。俊英は友人の山中と作成した市場分析プログラム「MODE-I」を駆使して投資を行っていた。設立当初はかなり儲かっていたが、このところ「MODE-I」のプログラムに微妙にズレが生じ、それが原因となり会社の存続が危ぶまれている。まさに頑張りどころって感じである。そんなところに俊成の誘拐である。

一方なんの計画もなく発作的に俊成を誘拐してしまった小田桐良江は昔の恋人の田代幸司に連絡をする。田代は思案して田代の兄貴分でもある、カジノ店長の赤星サトルに相談を持ちかける。そこで二人して裏社会で幅を効かせている張龍生にさらに相談する。
張龍生は元々株の世界で生きてきたトレーダーだった。投資アドバイザーの三輪俊英の子供と聞き素晴らしい計画を思いつく。

本来は張龍生と三輪俊英の対決だった筈だがここに新たに謎のハッカーが登場する。(さあ、こっからわけわかんなくなってきた・・・)
誘拐の捜査に加わった女刑事の鈴村馨はなんと趣味で覚えたハッキングの技を駆使して(おいおい、警察官でしょ。あんた・・・)誘拐事件とハッカーの二人を追いかける。

どうも、嘘っぽい話である。
この本はいちいち考えて読んで粗を探して読む本ではない。林真理子がこの本を読んだらそりゃーもう大変なことになるよ。
嘘・ホントはおいておいて、活字を読むのが楽しくなる本ではある。

話題のトピックとして、ハッカー、ES細胞、瞬間映像記憶、イデオ・サヴァン、引きこもり、何でもござれである。ただ、これらは本書を読む上で「絶対的に」必要なことではない。これらの小枝が大きすぎても小さすぎてもだめだろう。
不思議なバランスで書かれた小説である。

読後の爽快感は得られると思う。
何も考えずに読める小説で、りょーち的にはGood。

ストーリーよりも登場人物が良い。
もう、破天荒(って言葉使わない?)な登場人物が登場しまくりである。刑事の鈴村馨もそうとうアナザーディメンジョンに「逝って」ますし、三輪咲子に至ってはホラーっすね。
りょーちの選ぶNo.1キャラは「張龍生の父」っすか? この親父、実はストーリー上で重要な人物である。それなのに、なんか場が和む・・・

いろいろなサイトを見ると「パーフェクト・プラン」には賛否両論あるようだが、りょーちはこの「張龍生の父」があったので、及第点かなと思う。人間を書くのは上手だと思うので(って偉そうにすみません・・・・)今後に期待っす。

柳原慧さん、頑張ってください。(って見てないか・・・)


posted by りょーち at 15:32 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書感想文